beacon

4年前の“ドーハの悲劇”、伊野波がリベンジ誓う

このエントリーをはてなブックマークに追加

 4年越しのリベンジを果たす。21日の準々決勝・カタール戦は、出場停止のDF内田篤人に代わりDF伊野波雅彦(鹿島)の国際Aマッチ初先発が濃厚だ。

 ドーハでのカタール戦。伊野波には拭い去れない苦い記憶がある。07年10月17日、北京五輪アジア最終予選第4戦。グループ首位で敵地に乗り込んだ一戦は、1-1の後半ロスタイムに伊野波がPA内でハンドの反則を取られ、PKで決勝点を与えた。1-2の敗戦で予選初黒星を喫した日本は首位から陥落。予選突破の危機に追い込まれた。

 最終的には逆転で4大会連続となる五輪切符を獲得したが、伊野波は本大会メンバーから落選。大きな挫折を味わった。

 「カタールには五輪予選のとき、自分がハンドをして負けている。そのリベンジも兼ねて、しっかり戦いたい」。舞台が同じドーハなのも何かの因縁か。A代表初先発を飾るには、願ってもない相手だ。

 前日17日のサウジアラビア戦(5-0)は後半開始から内田に代わって出場。A代表初招集となった06年9月の中東遠征から4年4ヵ月の時をへて、ついに念願のピッチに立った。「次、(内田)篤人が出られないこともあって出してもらった」。不慣れな右SBでの出場にも、後半6分には正確なクロスでチームの4点目をアシストした。

 「SBはなかなか鹿島でやることもないけど、自分にできることをしっかりやるだけ。まずは失点ゼロで、チャンスがあれば攻撃にも絡んでいきたい」。カタールにリベンジを果たしたとき、ザックジャパンにおける自分自身の存在価値もさらに高まることになる。

[写真]カタールへのリベンジを誓うDF伊野波雅彦

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
アジア杯2011特集

TOP