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[アジア杯]日本対カタール戦プレビュー

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 カタール・アジア杯2011は21日、各地で準々決勝の1日目が行われ、B組首位通過の日本と、A組2位通過の開催国カタールが対戦する。

 今大会、グループリーグ初戦のヨルダン戦で1-1のドローと予想外のスタートを切った日本だったが、第2戦のシリア戦で2-1、続く第3戦のサウジアラビア戦で5-0の大勝を収め、6大会連続で決勝トーナメント進出。10年W杯ベスト16の実力を見せ付けた。

 今大会、日本を引っ張っているのはMF長谷部誠。主将としてボランチの位置からチームを常に盛り立て、敗色濃厚だったヨルダン戦では起死回生の同点ゴールをアシストし、シリア戦では先制点を自ら奪うなど攻守に活躍している。また、サウジアラビア戦でハットトリックの活躍を見せたFW岡崎慎司も今大会は好調を維持。初戦、第2戦と途中出場の起用だったが、投入後には流れを変え、シリア戦ではPKを獲得するなどチームの期待に応えている。シリア戦で重傷を負ったMF松井大輔の穴を埋めるに十分な活躍をしている。一方、カタール戦は右SBの内田篤人が出場停止。しかし、これは途中出場のサウジアラビア戦でアシストを含む好プレーを披露した伊野波雅彦が代役を務めるため、問題はなし。いずれにせよ、MF本田圭佑やMF香川真司といった欧州で活躍する選手も健在の日本は優勝候補筆頭と見ていいだろう。

 対する開催国のカタールだが、今大会は開幕戦となる初戦のウズベキスタン戦で0-2の黒星と、不安を感じさせるスタートとなった。ただし、日本同様第2戦から調子を上げ、中国戦では2-0、第3戦のクウェート戦では3-0と攻守に噛み合いを見せ、A組を2位で通過。3大会ぶり2度目の決勝トーナメント進出を果たし、上り調子で準々決勝を迎えることとなる。

 注目選手はブラジルから帰化したMFファビオ・セザール。中盤で攻撃のタクトを振るい、特にセットプレーからは正確なプレースキックでチャンスを演出。決勝トーナメント進出が懸かった第3戦のクウェート戦では芸術的な直接FKからゴールも記録している。

 なお、日本とカタールはこれまで7度対戦して、カタールの2勝4分1敗。近年ではアジア杯2007のグループリーグ(1-1)、10年W杯予選(日本3-0、1-1)など大舞台での対戦が相次ぐ。戦力的には日本の優位は否めないが、カタールには開催国という地の利がある。非常に注目の一戦となるだろう。

(文 宝田雅樹)

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