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香川2発!伊野波劇弾!ザックジャパンが10人で地元カタールに逆転勝利

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[1.21 アジア杯準々決勝 日本3-2カタール アルガラファ]

 ザックジャパンが劇的勝利で4強入り! 日本代表は21日、アジア杯準々決勝でカタール代表と対戦。1万9479人の大観衆の後押しを受けた開催国との一戦は、前半13分にFWセバスチャン・キンタナに先制点を許す。同29分にMF香川真司の今大会初得点となるゴールで追い付いたが、後半18分にDF吉田麻也が1試合2枚の警告で退場。数的不利に立った上に、このプレーで与えたFKをMFファビオ・セザールに直接決められ、1-2と勝ち越された。それでも、同26分に香川が再び同点弾。試合終了間際の同45分にはDF伊野波雅彦がA代表初ゴールとなる劇的な決勝点を決め、3-2で逆転勝ちした。

 日本はDF内田篤人が累積警告で出場停止のため、DF伊野波雅彦が右SBで国際Aマッチ初先発を飾った。出場停止明けのGK川島永嗣、17日のサウジアラビア戦(5-0)を左足首痛で欠場したMF本田圭佑も先発に戻り、2列目は右から岡崎慎司、本田圭、香川真司と並んだ。
 右SBのDFカソラが出場停止のカタールはDFメサードが先発。システムは4-4-2で、FWセバスチャンと今大会2得点のFWユセフ・アーメドが2トップを組んだ。
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 日本は立ち上がりからボールポゼッションを高め、相手陣内へ攻め込むが、ボランチの位置までは比較的自由にパスを回せるものの、そこから先は球際に激しくプレッシャーをかけられ、なかなかゴール前まで運べない。

 逆にカタールはシンプルにゴールを目指し、前半9分にはセバスチャンのシュートがDF今野泰幸の足に当たってこぼれたところにメサードが詰め、スライディングシュートを放つ。GK川島が反応良く弾き出すと、その直後にもメサードが約30mの距離から強烈なミドルシュート。これも川島が右手1本でセーブし、なんとかゴールを守った。

 カタールは前半11分に左SBのDFマジドが左太腿裏を痛め、ピッチの外に出る。10人となり、日本が数的優位に立ったが、この間に先制点を許してしまった。

 前半13分、カタールは自陣からのフィードにセバスチャンがオフサイドラインぎりぎりから右サイドを抜け出し、PA内に進入。鋭い切り返しでDF吉田麻也をかわし、左足でシュートを放つと、これが川島の手を弾き、ゴールネットを揺らした。

 日本ベンチはオフサイドをアピールし猛抗議したが、反対サイドで伊野波がわずかに残っているようにも見えた。カタールはこの直後、負傷でピッチ外へ出ていたマジドに代わってMFムフターを投入した。

 反撃に出る日本は前半17分に本田圭の直接FKが壁を直撃。同25分にはDF長友佑都が左サイドから切れ込み、右足で狙ったが、シュートはゴール右にそれた。

 ようやく攻撃をフィニッシュで終えられるようになり、日本の選手も徐々に落ち着きを取り戻す。そして前半29分、中央の香川が横にはたき、本田圭がワンタッチで前線に送ると、岡崎がオフサイドラインぎりぎりを突破。右足でボールを浮かし、前に出てきたGKの頭上を越すと、ゴール前に猛然と詰めた香川が無人のゴールに頭で押し込んだ。

 カタールは前半31分、セバスチャンのスルーパスからユセフ・アーメドが快足を飛ばして伊野波を振り切り、右足でシュートを狙うもゴール左へ。日本も前半35分にMF長谷部誠が強烈な右足ミドルを放ったが、GKの好セーブに阻まれ、前半は1-1で折り返した。

 後半開始早々の1分、吉田がセバスチャンを倒し、警告を受ける。吉田はこれが累積2枚目のイエローカード。この試合に勝っても準決勝が出場停止になることが決まった。

 後半立ち上がり、前への圧力を強め、攻勢に出るカタールだが、日本守備陣も体を張って跳ね返す。後半12分には長友の左クロスに逆サイドから走り込んだ岡崎がダイビングヘッド。しかし、これはわずかにゴール右へそれた。

 カタールは後半14分、FWアル・サイドに代えてMFファビオ・セザールを投入し、システムを4-3-3に変更する。前線はセバスチャンが中央に張り、右サイドに俊足のユセフ・アーメド、左サイドにハミド。中盤はMFウェサムをアンカーに置き、ファビオ・セザールとMFローレンスがインサイドハーフに入った。

 すると、後半18分、右サイドに出たユセフ・アーメドがスピードを生かして縦に突破。これを倒した吉田がこの日2枚目の警告で退場処分を受けてしまう。右サイド角度のない位置からのFK。ファビオ・セザールの左足から放たれたキックはニアサイドを破り、カタールが2-1と勝ち越した。

 数的不利となり、しかも再びリードを許してしまった日本はこの直後、FW前田遼一に代えてDF岩政大樹を投入する。本田圭を最前線に置き、岡崎が右、香川が左に位置する4-2-2-1へ。追い込まれたザックジャパン。しかし、この窮地を背番号10が救った。

 後半26分、粘り強くパスをつなぎ、遠藤の縦パスを受けた本田圭が前線へ送ると、岡崎の胸トラップが相手DFに当たってゴール前にこぼれる。これに香川が素早く反応。ドリブルで前へ運ぶと、GKとの1対1を冷静に左足で流し込み、2-2の同点に追い付いた。

 数的優位のカタールは積極的に勝ち越しゴールを狙い、日本を攻め立てる。後半38分、左クロスにDFビラルがヘディングで合わせるが、ゴール左へ。同41分には縦パスに抜け出したセバスチャンがそのままドリブルで持ち込み、右足で狙ったが、ゴール外側のサイドネットだった。

 粘り強くカタールの攻勢に耐え続ける日本。すると、試合終了間際の後半45分、PA手前で遠藤がつぶされ、セカンドボールを拾った長谷部が鋭い縦パスを入れる。香川は絶妙なトラップからドリブルでDF、GKをかわすと、後方からムフターがスライディングタックル。こぼれ球を伊野波が蹴り込み、土壇場で3-2と逆転した。

 後半48分には香川に代えてDF永田充をピッチに送り込み、逃げ切りを図るザッケローニ監督。最後のカタールの猛攻にも耐え、ザックジャパンが劇的勝利で準決勝進出を決めた。

[写真]決勝点を決めた伊野波

(取材・文 西山紘平)

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