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3戦連続で主力欠く守備陣、緊急出場の岩政は準決勝へ「僕は行くつもり」

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[1.21 アジア杯準々決勝 日本3-2カタール アルガラファ]

 緊急投入にも動じなかった。日本代表DF岩政大樹(鹿島)は後半19分からピッチへ。その直前にDF吉田麻也が2枚目の警告で退場となり、このプレーから与えたFKで1-2と勝ち越されていた。10人で、1点のビハインド。崖っ縁の状況から登場した岩政が守備を落ち着かせ、逆転劇につなげた。

 「予想以上に(出場は)早かったけど、上手く自分の良さを出そうと。後ろがバタバタしないように意識した」。3点目を与えるわけにはいかないが、ゴールも目指さなければならない。それでも「焦りはそこまでなかった」と言う。「リスクマネジメントしながらリスクを冒さないといけない。バランスを崩さないように声をかけながらやった」。後半25分に同点に追い付くと、その後はカタールの猛攻を浴びたが、粘り強く跳ね返し、自身出場後は最後までゴールを許さなかった。

 退場処分を受けた吉田は25日の準決勝が出場停止となる。代役は岩政が濃厚だ。「僕は行くつもりだし、そうなると思う。いい準備をしたい」。17日のサウジアラビア戦はGK川島永嗣が出場停止で、この日はDF内田篤人を累積警告で欠いた。そして、今度は吉田。3試合連続で守備陣に出場停止者を抱える異常事態だが、だからこそバックアップ選手を含めたチーム力で決勝への切符をつかみ取る。

[写真]日本代表DF岩政

(取材・文 西山紘平)

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