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岩政が約4ヵ月半ぶり先発へ、「僕自身の活躍は必要ない」

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 黒子に徹し、勝利に貢献する。DF吉田麻也が出場停止となる25日のアジア杯準決勝・韓国戦はDF岩政大樹(鹿島)の今大会初先発が確実だ。昨年9月7日のグアテマラ戦(2-1)以来、国際Aマッチ3度目となる先発出場へ、「チームが勝てればいい。僕自身の活躍は必要ないと思っている」と淡々と語った。

 21日の準々決勝・カタール戦(3-2)は吉田の退場後、後半19分からプレー。最終ラインに落ち着きを与え、その後は無失点に抑えている。昨年12月25日の天皇杯準々決勝・名古屋戦で右足を負傷。大会ギリギリまでメンバー入りできるかどうかを見極めた。カタール戦を含め、すでに今大会2試合に途中出場しているが、まだ万全の状態ではない。それだけに前日23日のオフは「メンタル的なところに加え、僕は足の状態もあるので、1日スパイクを履かないことはありがたかった」と大きな意味があった。

 韓国の1トップは19歳ながら今大会2得点を挙げているFWチ・ドンウォン。187cmの長身に加え、抜群の跳躍力を誇る。「若いので経験不足はあるかもしれないが、勢いはあると思う。基本的に試合前は警戒しかしていないので、試合に入ってどれだけ強く、速く、上手いのか測りながら対応したい」と力を込めた。

 高さでは韓国に分があるが、だからこそ岩政の空中戦の強さは攻守にカギを握る。「セットプレーからの得点も期待されるが?」と聞かれると、「ボールがゴールに入るかどうかは別にして、シュートチャンスは1つ、2つつくりたい。あとのことは神様に聞きたい」と応じた。派手なアピールは必要ない。私利私欲を捨て、チームの勝利だけを目指す。

[写真]今大会初先発が確実なDF岩政大樹

(取材・文 西山紘平)

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