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パク・チソン、代表引退を表明

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 マンチェスター・U(イングランド)の韓国代表MFパク・チソンが31日、KFAハウス(韓国)で記者会見を開き、代表引退を表明した。

 同日の韓国サッカー協会によると、パク・チソンは会見で「11年間、代表としてプレーできたことを光栄に思っている。韓国代表、そして僕のためにも良い決定だと思い、引退を決めた」「若い選手たちが実力を示したので、今、退いてこそ、ほかの選手たちにも機会が訪れ、2014年を準備するうえで助けになると思うから」と明かしたとのこと。

 また、同選手は代表を引退しても引き続き韓国サッカーのためになる仕事をする意欲を示し「代表チームのユニホームを着て応えることはできないが、韓国サッカーのためになることを探し、韓国サッカーの助けになれるよう頑張る」と話したという。

韓国サッカー協会の公式HPに掲載されたパク・チソンの記者会見全文は以下の通り

――まずは代表引退の感想を。
「代表引退を公式化するのは、僕の口から初めて話すことだと思う。11年間、代表でプレーできたことをとても光栄に思っている。幸せなことが多く、子供の頃に夢見た代表ユニホームを着たことを光栄に思っている。まだ早い歳だと思うが、このような決定を下すことしかないことを惜しく思う。

今、代表に残っているチャ・ドゥリや、イ・ジョンス先輩、イ・ヨンデ先輩たちにとても申し分けない気持ちもある。けれど、僕の決定が韓国代表のためにも、僕にとっても良い決定だと思い、引退することになった。このよう決定を、チョン・モンジュン名誉会長、チョ・ジュンヨン会長、チョ・グァンレ監督がしっかりと受け止めてくれて、ありがたくも認めてくだった。少し良い状況で代表引退できるよう配慮してくださり、感謝している。

僕は代表を引退するが、これから韓国サッカーから受けた愛情や代表チームを通じて得た多くの愛情を、代表ユニホームを着てプレーしながら応えることはできないが、これからも韓国サッカーの役に立てることはあると思うし、それを探して韓国サッカーに役立てるように頑張りたい。

―11年間の代表生活を振り返ったとき、どんな選手として記憶されたいか。ジネディーヌ・ジダンは04年に(フランス代表)引退したが、06年ドイツW杯で復帰した。もしもすべての状況が肯定的に流れれば、14年に復帰する考えはあるのか?
「現時点では、代表にふたたび復帰することはないと思う。もしも代表が良い成績を収め、ブラジルに行くなら、当然、努力した選手たちに機会を与えなければならない。彼らがW杯を通じて、もっと良い選手に成長できると思う。個人的には、おそらく復帰はないと思う。

どんな選手であるかは、多くの人々が判断することだと思う。代表ユニホームを着てプレーするように、僕ができるすべてのことを見せようと思う。サッカー選手としての目標は、同僚やコーチングスタッフ、ファンたちが見たとき、あの選手がグラウンドにいることで信頼できるという言葉を聞ければ、それが最大の賛辞だと思う」

――まだ若いのに引退する直接的な理由は?そして、自分の後継者的な存在は?
「若い選手たちは素晴らしい技量をもっているだけに、これからも良い姿を見せてくれるだろうと期待している。僕のポジションで選ぶのなら、今回はソン・フンミンも代表で良い姿を見せたし、多くの期待をしている。個人的には、キム・ボギョン選手が南アフリカW杯とアジア杯をともにしたが、とても良い能力を持っている。彼にもチャンスが来ると思う。僕のポジションで見たときは、このふたりが一番有力ではないかと思う」

(引退理由は)僕が長く見て判断したことであり、多くの後輩たちが素晴らしい成長を見せ、今回のアジア杯を通じて若い選手たちが自分の能力が代表でも通用することを示したので、個人的にも今、代表を退いてこそ、ほかの選手たちにチャンスが来て、その選手たちが14年を準備するうえでためにもなると思ったからだ」

[写真]引退会見に臨んだパク・チソン

(文 宝田雅樹)

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