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U-22代表、クウェートに0-3完敗。関塚監督「機能しなかった」

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 ロンドン五輪に向けた強化のため中東遠征を行っているU-22日本代表は9日、クウェートで控え組を中心としたクウェート代表と対戦し、0-3で敗れた。

 日本のスタメンは以下の通りで、永井と東は縦の関係を作った。

GK守田達弥(京都)
DF岡本拓也(浦和)、濱田水輝(浦和)、鈴木大輔(新潟)、丸橋祐介(C大阪)
MF高橋峻希(浦和)、山本康裕(磐田)、山口螢(C大阪)、山崎亮平(磐田)
FW永井謙佑(福岡大)、東慶悟(大分)

 ゲームが動いたのは前半終盤。日本がCKのチャンスを得たものの、こぼれ球から速攻を浴びてしまう。42分、右サイドをドリブルで持ち込まれると、鈴木、濱田の両CBが戻りきれない間を通され、失点。

 さらに後半9分、またしても右サイドでクウェート代表にドリブル突破を許すと、早いセンタリングを入れられてしまう。中央の選手が放ったシュートを一度はブロックしたものの、こぼれ球を詰められ0-2。

 後半14分には東に代えて宇佐美貴史(G大阪)、高橋に代えて山村和也(流通経済大)を投入。この交代でボランチだった山口が右に開き、山村が中央へ。そして宇佐美がトップ下に近い位置に入ってゴールを狙う。

 しかし反撃の糸口をつかめないままの後半31分、またも右サイドを破られ、シュート性のクロスをニアで合わされ三度失点。0-3とリードを広げられてしまう。

 まず1点がほしい日本は36分に丸橋に代えて比嘉祐介(流通経済大)を、ワントップで孤立気味だった永井に代えて前日に合流したばかりの指宿洋史(CEサバデルFC、スペイン)を投入。しかし攻撃に厚みがなくいずれも単発で終わってしまいなかなか決定機を作れない。放つシュートは枠に行かず、宇佐美が見せるドリブルも相手守備陣を破るには至らず、このまま試合は0-3で完敗した。

「アウェーの笛」に苦戦した場面もあったが、そうでなくとも選手個々ではオフ明けのコンディション調整がうまくいかず、コンビネーションプレーやセットプレーでも精度を欠いた一戦となった。

 試合後、山崎は「日本ではまだゲームをやっていませんから、状態は決してよくないです。秋の広州(優勝したアジア競技大会)の時とは比べ物になりません」とコメント。山口は「状態はまったく駄目です」と言葉少なに語った。

 試合後の関塚隆監督のコメント。
「『課題がどうだった』という試合ではない。チームが機能しなかった。中東のチームの早いカウンターをもろに受けて3失点。自分たちの力のなさと、相手の持ち味を、身をもって体験した試合だったと言える。ゲームの入り方、失点の仕方、レフリング……、こういう試合で負けない力をつけなくてはいけない」

[写真]敗戦にうなだれるU-22代表
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