beacon

渡辺V弾!1、2年生のみのJユース選抜が高校選抜撃破!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[2.26 富士ゼロックススーパーカップNEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜2-1日本高校選抜 日産]

 26日午前、J王者・名古屋グランパスと天皇杯覇者・鹿島アントラーズが戦う富士ゼロックススーパーカップの前座試合としてU-18Jリーグ選抜と日本高校選抜とが対戦する「NEXT GENERATION MATCH」が行われ、Jユース選抜が途中出場のMF渡辺雅樹(甲府U-18)の決勝ゴールにより、2-1で勝った。

 現在の高校1、2年生によって結成されたJユース選抜が高校3年生中心でJリーガー4選手を擁した日本高校選抜を撃破した。Jユース選抜は4-3-3システムで試合をスタート。GKが鈴木椋大(横浜FMユース)で4バックは右から吉永哲也(千葉U-18)、奈良竜樹(札幌U-18)、宮本和輝(横浜FMユース)、菊池翔(大宮ユース)。中盤は橋本拳人(F東京U-18)をアンカーに原川力(京都U-18)と野津田岳人(広島ユース)がトップ下に位置。3トップは右から井上丈(新潟ユース)、久保裕也(京都U-18)、柏瀬暁(清水ユース)が並んだ。

 一方、全国高校選手権の優秀選手によって結成された日本高校選抜は、同大会得点王のFW樋口寛規(滝川二高→清水)をFW加部未蘭(山梨学院高→甲府)の背後に配置する4-2-3-1システム。中盤は小島秀仁(前橋育英高→浦和)と香川勇気(滝川二高)が中央でコンビを組み、右がMF加藤大樹(立正大淞南高)で左が坂本樹是(久御山高)。4バックは右から藤本貴士(大津高)、土師直大(滝川二高)、金大貴(静岡学園高)、車屋紳太郎(大津高)でGKは櫛引政敏(青森山田高→清水)が先発した。

 ともに序盤はポゼッションを取りながらボールを推し進めようとするが相手ゴールを脅かすことができず、静かな立ち上がり。8分に高校選抜DF藤本のスルーパスに坂本が反応した場面を除くと、互いに決定的な場面をつくり出すことができなかった。
 それでもJユース選抜は19分に久保、20分には柏瀬がDFとの1対1を打開して決定的なシュートへと持ち込む。高校選抜は21分に2本のサイドチェンジから樋口が強烈なミドルシュートを放ったものの、ゴールを捉えることができなかった。

 拮抗した試合を動かしたのは1本のカウンターだった。32分、Jユース選抜は相手CKを阻むとすぐさま速攻。中央で大きく前進した野津田が右サイドへはたくと、井上が左足から絶妙なスルーパス。DFラインのギャップを突いて飛び出した久保が冷静に右足で先制ゴールを流し込んだ。

 0-1で前半を折り返した高校選抜は後半開始から香川、加藤、坂本に代えてMF谷口智紀(滝川二高)、FW佐々木雅人(西武台高)、MF白崎凌兵(山梨学院高)を投入。一方のJユース選抜も鈴木椋、井上、久保に代えてGK田尻健(G大阪ユース)、FW中川義貴(鹿島ユース)、MF杉本竜士(東京Vユース)をピッチへと送り出す。杉本の左足ミドルがポストをかすめるなどリズムを離さないJユース選抜は後半13分、宮本に代えてDF西野貴治(G大阪ユース)、16分には柏瀬に代えてMF渡辺、21分には野津田と菊池に代えてDF山田融(横浜FMユース)、MF鈴木雄斗(横浜FMユース)を起用し、登録選手を使い切った。

 追いつきたい高校選抜は加部に代えてFW小牟田洋佑(前橋育英高)を投入。その小牟田が試合を振り出しへと戻す。25分、高校選抜は左サイドでゴールに背を向けてボールを持った小島が意表をつくヒールパス。これに反応した白崎が中央へ折りかえすと、中央へ飛び込んだ小牟田が右足ダイレクトでゴールへと押し込んだ。

 直後、樋口に代えてMF進藤誠司(流通経済大柏高)を投入した高校選抜は27分、中央でのポストプレーから佐々木が決定的な右足シュート。だが、これがゴール上方へ外れると直後の29分、Jユース選抜は右サイドで原川からボールを受けた渡辺が鮮やかな左足コントロールショットをゴール左隅へと突き刺して2-1。高校選抜は小島を中心に反撃したが、クロスやDFラインの背後へのパスが精度を欠くなど追いつくことができず。1、2年生のみのJユース選抜が勝利し、通算成績を1勝1分とした。

(取材・文 吉田太郎)

TOP