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ワグネル!パク!レアンドロ!柏が清水に3発快勝でJ1復帰戦を飾る

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[3.5 J1第1節 柏3-0清水 柏]

 J1第1節は5日、各地で7試合を行い、日立柏サッカー場ではJ1復帰を果たした柏レイソル清水エスパルスに3-0で快勝した。前半21分、新外国人のDFジョルジ・ワグネルが鮮やかな直接FKで先制点を決めると、後半20分にDFパク・ドンヒョク、同23分にMFレアンドロ・ドミンゲスが加点。3発快勝でJ1復帰戦を飾った。

 柏は4-4-2のシステムで、ジョルジ・ワグネルを左SBで起用。中盤の左サイドには茨田陽生を起用し、前線は田中順也と大津祐樹が2トップを組んだ。
 清水は4-2-3-1のシステムで、2列目は右から大前元紀、小野伸二、アレックスと並び、注目の1トップには伊藤翔が入った。高原直泰はベンチスタートだった。
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 試合は静かな立ち上がりとなり、両チームともになかなかチャンスをつくれなかった。柏は前半12分、DF増嶋竜也のロングスローからPA内が混戦となり、MFレアンドロ・ドミンゲスがシュート。同14分にはMF枝村匠馬のパスミスを奪った茨田がミドルシュートを狙ったが、いずれもDFが体を張ってブロックした。

 清水はビルドアップで単純なミスが多く、リズムをつくれない。1トップの伊藤にもなかなかボールがおさまらず、苦しい展開となった。

 試合が動いたのは前半21分。柏はゴールほぼ正面の位置でFKを獲得。これをワグネルが左足で直接叩き込み、先制に成功した。

 反撃に出たい清水だが、枝村、岩下敬輔のダブルボランチが安定感を欠き、ペースをつかめない。両サイドを起点にチャンスをうかがい、右サイドの大前は積極的なプレーを見せ、前半27分に小野とのワンツーからミドルシュートを放つもGKがキャッチ。同36分にはアレックスの右CKのこぼれ球を小野がボレーで叩いたが、これもGKに阻まれた。

 清水は流れを変えようと、後半10分、アレックスに代えて高原を投入。高原が1トップに入って、伊藤が中盤の左サイドにポジションを下げた。小野&高原コンビで同点ゴールを目指す清水だったが、流れは変わらず、逆に立て続けに失点を重ねてしまった。

 柏は後半20分、右CKの流れからセカンドボールを拾った大津が左クロス。ゴール前でこぼれたボールをDFパク・ドンヒョクが右足で蹴り込んだ。2-0。同22分にはワグネルの左クロスから増嶋がヘディングシュートを放つなど両SBが積極的な攻撃参加を見せ、さらなる追加点を狙った。

 すると直後の後半23分、カウンターから茨田がドリブルで中央を駆け上がり、左サイドのレアンドロにラストパス。レアンドロはGKとの1対1から落ち着いて右足でゴール右隅に流し込み、3-0と試合を決定付けた。

 清水は後半34分にDFボスナーが大津に対する危険なタックルで一発退場。3点ビハインドの上、数的不利となり、岩下をCBに下げて対応したが、反撃もままならなかった。試合はそのまま0-3で終了。選手が大幅に入れ替わり、アフシン・ゴトビ新監督を迎えた清水にとっては厳しい船出となった。

(取材・文 西山紘平)

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