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伊野波&岩政の代表CBコンビがゴールも鹿島は2シーズンぶりの3失点

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[3.6 J1第1節 鹿島3-3大宮 カシマ]

 敗戦危機からチームを救ったのは日本代表CBコンビの“アベックゴール”だった。鹿島アントラーズは0-1の後半2分、右CKのこぼれ球をDF伊野波雅彦が蹴り込み同点ゴールを決めると、1-2と再び勝ち越されたあとの後半13分にはMF小笠原満男の右CKにDF岩政大樹が頭で合わせた。

 DFが奪った2度の同点ゴール。しかし、結果は3-3。後半ロスタイムに追い付き、勝ち点1を拾った格好となったが、喜び切れなかった。伊野波は「もったいない試合」と唇をかむ。前半11分に先制された場面は、DF金英權のロングフィード1本で簡単にFW李天秀に最終ラインの背後を取られた。

 伊野波は「CBの左利きの選手(金英權)がああいうボールを蹴れるのはミーティングでも話していたし、みんな分かっていた。まずあそこにふたをしないといけない。その次に僕とアレックス、ソガさん(曽ヶ端)の対応でミスがあった」と言う。「失点に絡んだので、いつか取り返そうと思っていた」と、後半2分に自らのゴールで追いついたが、その2分後に直接FKを決められ、再び勝ち越された。このFKにつながるファウルを犯したのが伊野波。「リプレーを見てもらえば分かるけど、確実に相手の足に触れてない」と、判定に不満を口にした。

 後半19分の3失点目は李の鮮やかなミドル弾。昨季、34試合で31失点とリーグ最少の数字を誇った鹿島がリーグ戦で3失点したのは09年10月7日の川崎F戦(2-3)以来、2シーズンぶりのこと。それでも岩政は「崩されてやられたというより、相手のシュートが素晴らしかった。そういう試合だった思っている」と悲観はしていなかった。

[写真]3失点を喫した鹿島守備陣

(取材・文 西山紘平)

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