[3.6 J2第1節 湘南5-0岡山 平塚]

　1年でのJ1復帰をめざす湘南ベルマーレはホームでファジアーノ岡山に5-0と快勝した。新旧戦力が噛み合っての大勝で上々のスタートを果たした。

　前半7分、DF臼井幸平の右クロスにDF大井健太郎が頭で合わせて先制点を獲得した。今季磐田から加入し、プロ9年目にして初めて開幕戦に先発出場した大井のゴールで、湘南が幸先良いスタートを切った。同14分には鹿島から加入したFW佐々木竜太が技ありのループシュートを決めて追加点。さらに勢いは止まらず、前がかりになった岡山の隙を狙い、果敢に攻め込んでいく。同34分にはMF菊池大介の右クロスを受けた臼井が右足で流し込み、3点目。岡山を大きく突き放した。

　後半に入っても、湘南の勢いは止まらない。後半12分には、菊池がPA内で競り合ったボールを佐々木が拾い、左足で落ち着いて流し込み、4点目を決めた。さらに2分後の同14分には、PA内で仕掛けた菊池が岡山のDF澤口雅彦に倒されてPKを獲得。これをMFアジエルが落ち着いてゴール左へ決めて、ダメを押した。大量リードを奪った湘南は新戦力のMF平木良樹、FW高山薫、DFソン・ハンキをピッチへ送り、そのまま5-0で勝利した。　

　先制点を決めた大井は試合後のテレビインタビューで「すばらしい結果になって嬉しい。開幕戦に出場するのは初めてだったが、いい緊張感のなかで出来たと思う」と笑顔で試合を振り返った。

　次節、湘南は敵地で千葉と対戦する。千葉は開幕戦で北九州に3-0で勝利しており、今季こそJ1昇格をと鼻息は荒い。2節目にして早くも、今後を占う上での大事な一戦を迎えることとなりそうだ。

(文　片岡涼)