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イ・ドングッが通算100ゴール達成:韓国Kリーグ第3節

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 韓国Kリーグは20日、第3節8試合を行い、尚州尚武フェニックスが首位へ浮上した。アウェーでアジアチャンピオンの城南一和と対戦した尚州は前半4分、城南FWソン・ホヨンに先制ゴールを献上。だが後半20分からの4分間で3ゴールを奪い逆転して見せる。まずは20分、韓国代表MFチェ・ヒョジンのラストパスをFWチャン・ナムソクが左足で決めて同点に追いつくと、21分には元名古屋グランパスで元韓国代表MFのキム・ジョンウが頭で出したラストパスを再びチャン・ナムソクが左足でゴールを破った。
 尚州は23分にもキム・ジョンウが開幕戦から3試合連続となるゴール。城南は43分にPKで1点を返したが、3-2で逃げ切った尚州が同じく2勝1分の大田シチズン、浦項スティーラーズを総得点で上回り、単独首位に立った。

 昨年14位の尚州とともに、シーズン序盤のKリーグにサプライズをもたらしているのが昨年13位の大田だ。ホームに2位・慶南FCを迎え撃った大田は、後半4分にFWバグノの3戦連発となるゴールで先制。さらに29分にもDFファン・ジェフンが加点し、2-0で勝って無敗(2勝1分)を維持している。

 前節まで首位の水原三星ブルーウィングスは元セレッソ大阪、柏レイソルFWのファン・ソンホン監督率いる09年アジア王者・浦項スティーラーズに0-2で敗れた。前半19分、浦項MFキム・ジェソンに直接FKを沈められた水原は前半38分、ウズベキスタン代表の快足FWゲインリッヒを投入。後半は前大宮アルディージャのDFマトも積極的なオーバーラップを見せるなど反撃したが、逆に後半42分、DFシン・ヒョンミンに強烈な左足ミドルを決められて、試合を決定づけられた。

 昨年優勝のFCソウルは全南ドラゴンズに0-3で完敗。開幕3戦未勝利で15位に沈んでいる。全南は前半35分にMFレイナのPKで先制すると、後半31分には08年のAFC U-16選手権最優秀選手の新星FWイ・ジョンホがGKとの1対1を確実に決めて2-0。45分にもイ・ジョンホからパスを受けたMFキム・ヨンヨクがダメ押した。ソウルはFWデヤン・ダムヤノビッチの6本をはじめシュート13本を放ったものの、無得点に終わった。

 蔚山現代は、光州FCに2-1で逆転勝ちをおさめた。 開幕2連敗の蔚山はこの日も光州の前徳島ヴォルティスFWキム・ドンソプに先制ゴールを許したが、後半22分に前京都サンガF.C.のDFカク・テヒがPKで同点ゴール。そして後半41分にはFKからカク・テヒが決勝ヘッドを叩き込んだ。

 このほか、済州ユナイテッドFCは相手オウンゴールによる決勝点で江原FCに1-0で勝利。 仁川ユナイテッドFC対大邱FC戦はホームの仁川が追いつき、1-1で引き分けた。

 全北現代モータースは元韓国代表FWイ・ドングッの2得点の活躍などにより釜山アイパークに5-2で勝った。イ・ドングッは0-2の前半31分に左足でゴールを決めてKリーグ史上6人目となる通算100ゴールを達成。2-2の後半19分には勝ち越しヘッドを決めて、自らの記念試合に勝利で花を添えた。

第3節の試合結果は以下のとおり(記録はリーグ発表)
城南一和2-3尚州尚武フェニックス
[城]ソン・ホヨン(4分)、サーシャ(88分)
[尚]チャン・ナムソク2(65分、66分)、キム・ジョンウ(68分)
MOM:尚州FWチャン・ナムソク

蔚山現代ホランイ2-1光州FC
[蔚]カク・テヒ2(67分、86分)
[光]キム・ドンソプ(35分)
MOM:蔚山DFカク・テヒ

大田シチズン2-0慶南FC
[大]バグノ(49分)、ファン・ジェフン(74分)
MOM:大田FWバグノ

仁川ユナイテッドFC1-1大邱FC
[仁]ディエゴ(45分)
[大]イ・ジナム(29分)
MOM:仁川DFディエゴ

済州ユナイテッドFC1-0江原FC
[済]オウンゴール(67分)
MOM:済州MFパク・ヒョンボム

全北現代モータース5-2釜山アイパーク
[全]イ・ドングッ2(32分、64分)、キム・ジウン(41分)、イ・スンヒョン(73分)、チョン・ソンフン(79分)
[釜]ヤン・ドンヒョン(18分)、イム・サンヒョプ(30分)
MOM:全北FWイ・ドングッ

浦項スティーラーズ2-0水原三星ブルーウィングス
[浦]キム・ジェソン(19分)、シン・ヒョンミン(87分)
MOM:浦項MFキム・ジェソン

全南ドラゴンズ3-0FCソウル
[全]レイナ(35分)、イ・ジョンホ(76分)、キム・ウンヨク(90分)
MOM:全南MFレイナ

(文 吉田太郎)
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