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仙台FW柳沢が避難所慰問

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 ベガルタ仙台の元日本代表FW柳沢敦が21日、東日本大震災によって約300人の犠牲者が出た仙台市若林区の避難所、六郷中学校を慰問した。

 22日のスポーツ報知によると、柳沢の活動はクラブではなく個人のボランティア。昼食時に姿を現すと、同中サッカー部員や10代の女の子がまたたく間に列を作り、即興のサイン会が行われ、一緒にボールを蹴ったという。

 日本代表通算58試合出場17得点などの実績を残してきた注目ストライカーは今年仙台へ加入。仙台で過ごした日々はわずかだが、大打撃を受けたホームタウンへの思いは特別だ。同中サッカー部の間宮智也監督は「子供たちにとっても苦しい日が続く中、元日本代表選手に足を運んで励ましていただけるとは思いませんでした」と感激。若林区は人的被害のみならず、約1100ヘクタールの水田が壊滅的状態。柳沢本人はコメントを控えたが、まずはスポーツで子供たちを勇気づけていた、と同紙は伝えている。

(文 吉田太郎)

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