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日本に元気を!!チャリティーマッチ出場のザックジャパン、アジア杯激闘録

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 日本代表は29日、大阪・長居スタジアムで開催される「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」でJリーグ選抜「Jリーグ TEAM AS ONE」と対戦する。東北地方太平洋沖地震の影響で中止されたキリンチャレンジ杯(25日モンテネグロ戦、29日ニュージーランド戦)に代わり、急きょ決まった慈善試合。国際Aマッチではないにもかかわらず、日本協会が招集した海外組12人全員の参加が決まり、日本サッカー界が一丸となって震災支援に乗り出す。

 昨年6月の南アフリカW杯、今年1月のアジア杯で日本中に興奮と感動をもたらした日本代表。選手たちは皆、被災地の人々を自分たちのプレーで少しでも元気づけ、勇気づけることができればと願っている。

 29日のチャリティーマッチに向けた日本代表合宿は26日から大阪で始まる。それに先立ち、ザックジャパンがアジアの頂点に上り詰めたアジア杯の激闘をあらためて振り返る。


【グループリーグ第1戦】
[1.9 日本1-1ヨルダン カタールSC]

 Jリーグがオフシーズンとなる1月に大会が行われるというイレギュラーな開催はチームづくりに大きな影響を及ぼした。12月上旬からオフに入っている選手もいれば、元日の天皇杯決勝まで戦った選手もいた。海外組も含め、コンディションのばらつきは否めず、大会前に強化試合を組むこともできなかった。
 不安は的中し、大会初戦は格下のヨルダンに大苦戦。前半45分に相手のシュートがDF吉田麻也の足に当たってゴールに吸い込まれる不運な形で失点。0-1のまま試合は進み、後半ロスタイムにCKから吉田が起死回生の同点ゴールを叩き込み、何とか1-1の引き分けに持ち込んだ。

▼試合レポート
吉田が起死回生の同点弾、ザックジャパンは初黒星免れドロー発進
"オウンゴール"を帳消しにする劇弾
ザックに"アジアの洗礼"
前田は前半のみで交代
岡崎投入で活性化
李がA代表デビューもシュートゼロ
長谷部がチーム全体に苦言
試合記録
日本選手の走行距離
監督会見
選手コメント


▼写真ニュース
日本、劇的同点弾でドロー発進
日本GL初戦サポーター特集


【グループリーグ第2戦】
[1.13 日本2-1シリア カタールSC]

 ザッケローニ監督は、引き分けに終わったヨルダン戦から先発メンバーを変更することなく臨んだ。前半35分にMF長谷部誠のゴールで先制したが、後半27分、バックパスの乱れからPA内で相手選手を倒したGK川島永嗣にレッドカードが示された上、PKを与えてしまう。オフサイドかどうか微妙な場面に日本の選手、ベンチは猛抗議したが、判定は変わらなかった。
 急きょGK西川周作を投入したが、PKを決められ、1-1の同点に追い付かれ、しかも数的不利に立たされた。それでも勝ち越しゴールを目指し、10人で攻勢に出ると、後半36分にFW岡崎慎司がPA内で倒され、PKを獲得。これをMF本田圭佑がゴール中央に決め、2-1で競り勝った。

▼試合レポート
微妙な判定で川島退場&PK献上も、10人のザックジャパンが競り勝つ
疑惑の退場&PKで意見書提出へ
長谷部、421日ぶりゴールも喜べず
川島、"中東の笛"にやられた!
緊急出場の西川、PKで初失点も
本田圭が日本代表通算1000得点
PK獲得の岡崎「ほぼ取らない」
ザック「10人で11人のような戦い」
試合記録
日本選手の走行距離
会見要旨
選手コメント


▼写真ニュース
本田、日本代表通算1000得点目
長谷部、421日ぶりの代表ゴール
日本、疑惑の判定も大会初勝利
日本対シリア サポーター特集


【グループリーグ第3戦】
[1.17 日本5-0サウジアラビア アルラーヤン]

 引き分け以上でグループリーグ突破が決まる一戦は、シリア戦で退場処分を受けたGK川島永嗣が出場停止で、MF松井大輔、MF本田圭佑も負傷欠場となった。今大会3試合目で先発メンバーが初めて変更され、GK西川周作、MF柏木陽介、FW岡崎慎司が先発のピッチに立った。
 すると、その岡崎が大爆発。前半8分、13分に立て続けにゴールを奪い、後半35分には国際Aマッチ自身3度目となるハットトリックを達成した。1トップのFW前田遼一も2得点。すでにグループリーグ敗退が決まっていたサウジアラビアを終始圧倒し、準々決勝進出を決めた。

▼試合レポート
岡崎ハット!前田2発!ザックジャパンが5発大勝で首位突破
岡崎、3度目ハットでゴンに並ぶ
前田が3年ぶりゴール
西川、予行練習も兼ねた完封劇
トップ下の大役を任された柏木
悩める香川をかばうザック
伊野波が待望の代表デビュー
本田拓、無念の離脱乗り越え
試合記録
日本選手の走行距離
監督会見
選手コメント


▼写真ニュース
日本、5発大勝でB組首位通過
岡崎、3度目の代表ハット
前田、3年ぶりの代表ゴール
日本、サウジ戦サポーター特集


【準々決勝】
[1.21 日本3-2カタール アルガラファ]

 準々決勝の相手は地元のカタール。ホームの大観衆の後押しを受ける開催国との一戦は、まさに死闘となった。出場停止明けのGK川島永嗣、負傷の回復したMF本田圭佑が先発に戻った一方、右SBのDF内田篤人が累積警告で出場停止となり、代わってDF伊野波雅彦が国際Aマッチ初先発を果たした。
 新背番号10がついに目覚めた。0-1の前半29分にMF香川真司が今大会初ゴールとなる同点弾。後半18分にはDF吉田麻也が2枚目の警告で退場となり、1-2と勝ち越しを許したが、同26分に香川のゴールで再び同点に追い付く。10人でカタールの攻勢に耐え、ワンチャンスを待つと、香川の突破から最後は伊野波が押し込み、劇的な逆転勝利をおさめた。

▼試合レポート
香川2発!伊野波劇弾!ザックジャパンが10人で地元カタールに逆転勝利
「なんであそこに伊野波が」
香川、目覚めの2発へ
岡崎、第2子誕生祝うゆりかご
吉田「初めての退場」
3戦連続で主力欠く守備陣
試合記録
日本選手の走行距離
監督会見
選手コメント


▼写真ニュース
日本、4大会連続の準決勝へ
香川2発、エースがいよいよ覚醒
代役伊野波、値千金の決勝ゴール
日本対カタール戦サポーター特集


【準決勝】
[1.25 日本2-2(PK3-0)韓国 アルガラファ]

 永遠のライバルである韓国との決戦は延長を含めた120分間で決着が付かず、PK戦の末、ザックジャパンが競り勝ち、2大会ぶりの決勝進出を決めた。DF内田篤人が出場停止明けで先発に戻った一方、カタール戦で退場したDF吉田麻也が出場停止のためDF岩政大樹が今大会先発を果たした。
 前半23分にDF今野泰幸が与えたPKで先制を許すが、同36分にFW前田遼一が同点ゴール。一進一退の攻防は1-1のまま90分間を終え、延長戦に突入する。延長前半7分、MF本田圭佑のPKがGKに弾かれたボールをMF細貝萌が押し込み、2-1と勝ち越しに成功した。ところが、このまま勝利かと思われた延長後半15分に失点。試合はPK戦にもつれ込み、GK川島永嗣が2本セーブする活躍を見せ、PK3-0で宿敵を下した。

▼試合レポート
PK戦の死闘制す!!ザックジャパンが宿敵・韓国を下し2大会ぶり決勝へ
今野、悪夢から歓喜へ
指揮官の信頼に応えるPKセーブ
遠藤、PK勝利の陰の立役者
"持っている男"細貝が初ゴール
前田「もう1点取る力が…」
ザック、初めて見せたVへの意欲
試合記録
日本選手の走行距離
監督会見
選手コメント


▼写真ニュース
日本、死闘制して決勝進出
日本対韓国PK戦特集
日本サポーター特集


【決勝】
[1.29 日本1-0(延長)オーストラリア カリファ]

 準決勝後、MF香川真司の骨折が判明したザックジャパン。A代表初先発のMF藤本淳吾が代役を務めたが、立ち上がりからオーストラリアの高さに苦しみ、劣勢を強いられた。ザッケローニ監督が動いたのは後半11分。藤本に代えてDF岩政大樹を投入。当初はDF今野泰幸をボランチに上げる予定だったが、今野が足に不安を訴えたため、今野を左SBに回し、DF長友佑都が中盤の左サイドにポジションを上げた。
 岩政が加わった最終ラインは徐々に安定感を取り戻し、試合はこう着状態のまま延長戦に突入する。死闘に終止符を打ったのは延長前半8分に投入されたFW李忠成だった。延長後半4分、長友の左クロスから李が鮮やかな左足ボレーで決勝点。大会中、相次ぐ故障者や主力の出場停止に苦しんだザックジャパンだが、試合ごとに“日替わりヒーロー”が誕生するなど控え選手を含めた総力戦でアジアの頂点に立った。

▼試合レポート
2大会ぶり4度目のアジア制覇!途中出場・李の劇弾で延長戦制す
李「あんなゴールはもう取れない」
MVPにも不満の本田圭
長谷部「優勝は頂上じゃない」
川島、逆風はねのけ救世主に
ケガの功名が生んだ決勝アシスト
2度目Vの遠藤が感じた勝負強さ
途中出場の岩政が流れ断ち切る
強行先発・岡崎が120分走り抜く
藤本は持ち味出せず途中交代
試合記録
日本選手の走行距離
監督会見
選手コメント


▼写真ニュース
日本、最多4度目のアジア制覇!!
本田、大会MVPに輝く
李、スーパーボレーの優勝決定弾
川島、スーパーセーブ連発で完封
長友、完璧クロスで決勝点アシスト
ザック采配的中、優勝に導く
決勝戦日本サポーター特集

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