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[ブンデス]内田と長谷部が直接対決、内田を起点にシャルケが決勝点

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 ブンデスリーガ第29節が9日、各地で行われ、日本代表DF内田篤人を擁するシャルケ04はホームに日本代表MF長谷部誠が所属するボルフスブルクを迎え、1-0で競り勝った。

 昨年11月13日にボルフスブルクのホームで行われた第12節は両者ともに先発フル出場を果たし、2-2で引き分け。今回も互いにフル出場となったが、内田が決勝点の起点となり、日本人対決を制した。

 0-0の後半31分、相手の隙を突き、内田が右サイドから素早いスローイン。PA内でボールを受けたFWエドゥがMFファルファンにつなぎ、ファルファンが巧みな個人技で左サイドに流すと、MFフラドが左足でゴールネットに突き刺した。

 前半は攻守のバランスを取って、それほど攻撃参加の機会がなかった内田だが、後半に入ると、徐々に前への意識を強めた。後半8分にはセカンドボールを拾い、約30mの距離から思い切りよくロングシュート。その後も効果的なオーバーラップでチームのリズムをつくり、スローインからとはいえ、決勝点を演出する活躍を見せた。チームはこれで公式戦3連勝。中3日で迎える13日の欧州CL準々決勝第2戦・インテル戦に弾みを付けた。

 一方、2試合ぶりの先発となった長谷部は中盤の右サイドでプレーしたが、守備的な戦術を敷いたチームの中で存在感を発揮できなかった。後半13分にはFWグラフィッチのマイナスの折り返しに2列目から飛び出してシュートを狙ったが、DFのブロックに阻まれた。

 3月16日にシャルケの監督を解任され、08-09シーズンにリーグ初優勝を果たしたボルフスブルクの指揮官に復帰したフェリックス・マガト監督にとっては古巣戦で痛恨の敗戦。就任から3試合で2分1敗といまだ勝利がなく、チームも5試合連続勝利なし(2分3敗)で降格圏から抜け出せずにいる苦しい状況だ。

[写真]シャルケの内田篤人は試合後、長谷部と交換したボルフスブルクのユニフォームを着て笑顔でサポーターに挨拶

(文 片岡涼)

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