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野沢!フェリペ!興梠!鹿島が3発快勝で今季公式戦初勝利

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[4.13 ACL第6節 シドニーFC0-3鹿島 シドニー]

 鹿島アントラーズが今季公式戦5試合目で待望の初勝利を飾った。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は13日、東日本大震災の影響で日程が変更されたグループリーグH組の第6節1試合を行い、鹿島はアウェーでシドニーFC(オーストラリア)と対戦。前半41分、MF野沢拓也のゴールで先制し、後半6分にMFフェリペ・ガブリエルが追加点を決めると、後半ロスタイムにはFW興梠慎三がダメを押し、3-0で快勝した。

 ACL2試合連続引き分け中の鹿島は6日の水原三星戦(1-1)で先発したFW大迫勇也に代わり、今季から加入したFWカルロンが公式戦初先発となった。
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 アウェーで2試合連続引き分けの鹿島に対し、ホームで2試合連続ドロー中のシドニー。どちらも勝ち点3の欲しい一戦は意地と意地がぶつかり合う一進一退の攻防となった。

 シドニーは前半7分、MFブリッジの左クロスに長身のFWカザリーニが頭で合わせるが、ヘディングシュートはミートし切れず、GKが正面でキャッチした。鹿島は同13分にFW興梠慎三、同16分にはMF小笠原満男がミドルシュート。最後の部分でラストパスがかみ合わず、遠めからのシュートが目立った。

 高さで上回るシドニーはセットプレーでチャンスをつくり、前半35分には右CKからカザリーニがヘディングシュートを放った。DF岩政大樹の対応が遅れ、ひやりとさせられた鹿島だが、豊富な運動量と球際の激しいプレーで粘り強く戦い、チャンスを待った。

 そして前半41分、野沢の縦パスをPA内左サイドで受けた興梠がDFを背負いながら鋭いターンで縦に仕掛ける。ゴールライン際からマイナスに折り返すと、フェリペのシュートはGKに弾かれたが、ゴール前に猛然と詰めた野沢が右足ボレーで叩き込み、均衡を破った。

 最高の時間帯で先制に成功し、1-0で前半を折り返すと、後半立ち上がりに追加点を奪った。後半6分、高い位置で興梠がボールを奪い、速攻を仕掛ける。興梠は右サイドを駆け上がった野沢にパスを送り、野沢は狙い澄ましたクロス。これに逆サイドでフリーになったフェリペがヘディングで叩き付け、ゴールネットを揺らした。

 反撃に出るシドニーは後半10分にMFペトラトスの右クロスに走り込んだMFグラントがヘディングシュート。同14分には右サイドをオーバーラップしたDFコールのクロスにカザリーニが頭で合わせた。サイドからチャンスをつくるが、シュートはいずれも枠外。フィニッシュの精度を欠き、鹿島の2点リードのまま試合は進んだ。

 鹿島は後半25分、カルロンに代えてMF本山雅志を投入。4-2-3-1にシステムを変更し、中盤を厚くして逃げ切りを図った。終盤はシドニーの猛攻を受けたが、集中力を切らさず、ゴール前で跳ね返す。すると後半47分、野沢のスルーパスに反応した興梠がダメ押しの3点目。FW陣に待望の今季初ゴールが生まれ、3-0の快勝で今季公式戦初勝利を飾るとともに首位の水原三星にも勝ち点で並んだ。

[写真]後半ロスタイムにダメ押しゴールを決めたFW興梠慎三

(文 西山紘平)

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