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鹿島・新井場「篤人の活躍は同じSBとしてうれしい」

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 日本人として初めて欧州CL準決勝に進出したDF内田篤人(シャルケ04)に、鹿島アントラーズのDF新井場徹がエールを送った。

「世界のビッグクラブで、篤人など日本の若い選手が活躍している。長友(佑都)もそうだし、同じサイドバックとしてうれしく思う。彼らが先駆者になって、これからもっと日本のレベルを上げていってほしい」と、元同僚の活躍を自分のことのように喜んだ。

 昨年のW杯南アフリカ大会。それまで日本代表の不動のレギュラーだった内田は、本大会直前にサブに回り、1試合も出場せずにW杯を終えた。海の向こうから掛かってくる後輩からの電話。内田の弱気な言葉に、新井場は声を荒らげて言った。

「何やってんだ、弱気になっている場合かと言った。W杯がすべてじゃないという話もした。でも篤人はそういった壁を自分で乗り越えられる人間だから」。後日、内田は、新井場の言葉に助けられたと感謝した。

 今でも電話を掛け合っている。3月に大阪であったJリーグ選抜と日本代表のチャリティーマッチの際には久々に会い、一回り大きくなったことを感じた。

「でも、いいときにたくましく見えるのは普通のこと。これからまた壁に当たったときにどうなのかが大切だと思う。あいつは神経質なところもあるけど、抜けたところもある。だからいいんだと思う」と笑顔でエールを送った。

 この日は韓国、オーストラリア遠征から久々に鹿島に戻り、慣れ親しんだグラウンドで汗を流した。次の試合は19日のACL水原戦。「日本で自分たちがどうできるか。これから真価が問われる」と表情を引き締めていた。

(取材・文 矢内由美子)

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