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昨季の選手権・高円宮杯の主力選手多数、各大学ルーキーが持ち味見せる

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 各大学のルーキーが顔を揃えた。全日本大学選抜U-20イタリア遠征へ向けて、18日に行われた関東地区選考会。高校を卒業したばかりの新1年生たちが、2年生に負けじとアピールをみせた。

 DF廣木雄磨(東京学芸大1年=F東京U-18)が果敢なオーバーラップから再三チャンスをつくれば、同じくF東京U-18出身のMF佐々木陽次(東京学芸大1年=F東京U-18)も至るところに顔を出しては、決定機に絡んだ。互いにゴールはならなかったものの、上級生に混ざっても遜色ない技術をみせ、持ち味を発揮した。

 また、会場となった国士舘大からはFW橘一輝(国士舘大1年=青森山田高)とDF横濱充俊(国士舘大1年=青森山田高)が急遽参加した。前日に早朝5時20分、12時、16時30分の3部練習と筋トレを行った影響で、疲労は困ぱいしていたようだが、限られた時間で思い切りの良いプレーをみせた。橘が「こっちに来て2週間くらいしか経ってないので。楽しいですけど、まだ寮生活に慣れなくて大変です」と話したように、大学生活に慣れるまでは、まだまだ多くの時間がかかりそうだが、サッカー面では高校サッカーで培った“タフさ”を武器に上級生とも十二分に渡り合った。

 青山学院大の新入生からはMF後藤拓斗(青山学院大1年=横浜FMユース)、MF横内宏治(青山学院大1年=東京Vユース)、FW原之園卓也(青山学院大1年=國學院久我山高)の3選手が参加。現在、トップチームでプレーしている1年生は横内だけということで、後藤は「大学ではずっとセカンドチームで練習していて、今日はスピードやプレッシャーの速さが全然違ったので、まずいなと思いました」と話したが、相手のプレスにも動じることなく、落ち着いてボールをさばき、ゴールも決める活躍をみせた。また、192cmの高さを武器とする原之園も「アピールポイントは高さだと思いますけど、昔は背が低かったし、いきなり伸びただけなので。あまり好きじゃない」と話すヘディングで豪快なゴールを決めていた。

 監督推薦という形で選考会に参加したルーキーたち。今回は不参加となったが、関東大学リーグでプレーすることになる同世代には、MF武藤嘉紀(慶應義塾大1年=F東京U-18)や、現在は欧州遠征中の日本高校選抜のメンバーであるFW浜口孝太(青山学院大1年=滝川二高)、DF土師直大(明治大1年=滝川二高)、DF車屋紳太郎(筑波大1年=大津高)など多数の有力選手がいる。この代を引っ張っていく選手は誰になるのか。環境が変わり、新たなスタートを切った選手たちに注目が集まる。

[写真]足を止めることなく攻守に渡りアピールした佐々木

(取材・文 片岡涼)

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