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南米選手権、欧州組で15人以上いないと厳しい。原委員長が改めて明言

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 7月の南米選手権の欧州組招集問題について、日本サッカー協会の原博実技術委員長は19日、「南米連盟に海外組20人くらいのリストを出した。そのうち、最低でも15人は集められないと出場は難しい」との認識を改めて示した。20日のサンケイスポーツが報じている。

 この期間はJリーグのリーグ戦の日程が組み込まれたため、一度は参加を辞退したが、南米サッカー連盟や開催国のアルゼンチンサッカー協会の説得もあり、日本は参加を決断した。ただ、主力が流出するJクラブ側の反発もあり、派遣選手は欧州組を中心に編成することを約束しているが、それも難航している。

 海外組の招集において、日本代表はこの大会には招待国として参加するため、日本協会に拘束の権限はない。このため、日本サッカー協会のほか、南米連盟から各クラブに招集をお願いしているが、DF内田篤人のシャルケ04やFW岡崎慎司のシュツットガルト、MF香川真司のドルトムントは難色を示している。

 大会の登録人数は22人で、欧州組で足りないところを国内組でまかなう方針。原委員長は「まだ南米連盟との調整中で、何も動いていない。拘束力がないのだから、今は一般的に『難しい』といわれるのは当然」と話す。一部報道では最悪の場合に備え、U-22MF山村和也(流通経済大)ら有望な大学生にも打診をしているという。大変な作業だが、原委員長を中心に必死で22選手を集める。

(文 近藤安弘)

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