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[CL]内田クロスで得点演出も主力温存のマンUが快勝!!

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 欧州CLは4日、準決勝第2戦のマンチェスター・U(イングランド)対シャルケ04(ドイツ)戦が行われ、ホームのマンチェスター・Uが4-1の快勝を収めた。この結果、2戦合計6-1の大差でマンチェスター・Uが2季ぶり4度目の決勝進出を果たした。

 第1戦でアウェー・ゴール2得点のリードを奪ったマンチェスター・Uは、週末に行われる国内リーグの大一番、チェルシー戦に向けて主力を温存。アレックス・ファーガソン監督は大胆な采配に出た。CBリオ・ファーディナンド、MFマイケル・キャリック、MFパク・チソン、FWウェイン・ルーニーら主力を休ませ、CBネマニャ・ビディッチ、SBパトリス・エブラ、MFライアン・ギグス、FWハビエル・エルナンデスらもベンチスタートとなっている。

 一方、SB内田篤人が所属するシャルケ04はDFベネディクト・ヘーベデスが胃の問題から復帰。ひざを負傷していたFWクラース・ヤン・フンテラールも回復し、ベンチ入りしている。また、内田は右SBで欧州CL11試合連続となる先発出場を果たした。
(メンバー表)

 多くのメンバーを入れ替えて試合に臨んだマンチェスター・Uだが、ホームでの公式戦29試合無敗中の強さは健在。前半26分にはシャルケ04MFホセ・マヌエル・フラドのパスミスを拾ったMFアンデルソンが中央のMFダロン・ギブソンへボールを送ると、同選手のスルーパスに抜け出したMFアントニオ・バレンシアがあっさりと先制点を奪った。

 さらにその5分後にも追加点が生まれる。右サイドのSBラファエウ・ダ・シウバのスローイングをPA内でアンデルソンが落とす。ボールを受けたバレンシアが中央へ折り返すと、ギブソンがダイレクトで強烈なシュートを放ち、GKマヌエル・ノイアーの手を弾いてネットを揺らした。

 2戦合計で4点差をつけられ、意気消沈するかに見られたシャルケ04だったが、失点から4分後に反撃する。この日不安定なフィードを見せていたマンチェスター・UのCBクリス・スモーリングのパスを高い位置でカットしたMFユリアン・ドラクスラーが右サイドに展開すると、内田がゴール前にクロス。FWラウル・ゴンサレスが相手DFと競り合ってこぼれたボールをフラドが蹴り込み、シャルケ04が早い時間帯で1点返した。

 後半に入ると、シャルケ04はMFアレクサンデル・バウムヨハンを下げてFWエドゥを投入。逆転に向けて僅かな可能性に賭けるが、追加点はマンチェスター・Uに生まれる。

 後半27分、アンデルソンからボールを受けたMFナニが右サイドを突破してゴール前に折り返すと、アンデルソンの最初のシュートは内田がスライディングでブロック。しかし、こぼれ球を拾ったアンデルソンが素早い反転シュートで駄目押しとなる3点目を奪った。

 勢いに乗るマンチェスター・Uはその4分後、今度はバレンシアの縦パスに抜け出したFWディミタル・ベルバトフがGKノイアーを引きつけてゴール前にパス。アンデルソンが無人のゴールへシュートを決め、とどめの4点目を奪った。

 快勝を収めたマンチェスター・Uは、28日にロンドン・ウェンブリーで行われる決勝戦へ進出。決勝の相手は08-09シーズンの決勝で苦杯を舐めたバルセロナ(スペイン)であり、雪辱へ向けて絶好の舞台が整ったことになる。

[写真]この日2得点のアンデルソン

(文 宝田雅樹)

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