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酒井高徳の弟、宣福が柏戦でプロ初スタメン

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[5.14 J1第11節 新潟0-3柏 東北電ス]

 ほろ苦いホームデビューとなった。アルビレックス新潟の高卒ルーキー、FW酒井宣福がプロ初スタメンを果たした。前節のアウェー大宮戦に途中出場しJリーグデビューを果たしたが、この日は怪我で離脱したFWブルーノ・ロペスに代わって2トップの一角で先発した。2万5千を超える大観衆の声援を浴びたが、結果が残せなかった。

「前半はいいタイミングで裏に抜けることができていたけど、後半になって足が止まってしまった。相手は当たりも球際も強かった。思っていたより厳しかった」

 後半31分に交代するまでの76分間、ピッチに立った。しかし、シュートは0。体の強さとスピードが武器で、大宮戦で途中出場でシュート1本放つなど積極的なプレーを見せたが、この日は周囲との連携もいまいちで、見せ場を作れなかった。

 兄でチームメートのDF酒井高徳は「相手に結構、ビビっていたみたいです。CBの体が予想以上に強かったと言っていた」と弟が“プロの壁”に苦しんでいたことを明かした。それでも「いきなり入って活躍するのは難しい。またアピールしていけばいい」と思い遣った。ただ、アドバイスをするかについては「言わないです。自分から気付かないといけない」と話した。

「ボールを受ける前の駆け引き、フリーになれるような動きができるようにトレーニングしないといけない」と宣福。まだ18歳。チャンスは必ずあるはず。黒崎久志監督も評価はしている。この日の悔しさを速くはらすため、日々努力し、才能をもっともっと開花させる。

[写真]初スタメンの新潟FW酒井

(取材・文 近藤安弘)

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