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ELポルトガル決戦、ポルトがファルカオの一撃で8季ぶりの戴冠

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 2010-2011シーズンのEL決勝戦が18日、アイルランド・ダブリンで行われ、ポルトガル勢同士の一戦となった試合はポルトがFWラダメル・ファルカオのゴールでスポルティング・ブラガを1-0で破り、前身のUEFA杯を含めて8季ぶり2度目の優勝を果たした。

 無敗で制した国内リーグとの2冠を目指すポルトは、左ウィングのクリスティアン・ロドリゲスが太ももを痛めて欠場。シルベストレ・バレラが代役を務めた。

 一方、スポルティング・ブラガは左ウィングのパウロ・セザルが出場停止から復帰し、先発メンバーに名を連ねている。また、中盤にはレアンドロ・サリーノの代わりにクストディオが先発となっている。

 試合は前半7分、ポルトがまず惜しい場面を作る。左サイドでボールを受けたフッキがDF2人をかわしてPA内に進入すると、左足の強烈なシュートは僅かに左に外れた。

 劣勢が予想されたスポルティング・ブラガも守備を固めてその後はポルトの攻撃を封じる。しかし、0-0で後半に折り返すかと思われた前半終了間際、DFアルベルト・ロドリゲスが左サイドの軽率なプレーからボールを奪われると、ポルトMFフレディー・グアリンがゴール前に絶妙なアーリークロス。これをFWファルカオがヘディングで合わせ、ポルトが先制点を奪った。

 後半にはいると、スポルティング・ブラガのドミンゴス・バシエンシア監督が積極的に動く。ミスをしたロドリゲスに代えてDFカカ、警告を1枚貰っているMFウーゴ・ビアナに代えてMFマルシオ・モッソロを投入し、2人を一度に代えて反撃を試みた。

 そして後半開始直後、代わって入ったばかりのモッソロが魅せる。DFラインでボールを回していたフェルナンドからボールを奪うとGKと1対1に。狙いすましたシュートはGKエウトンの足先での好セーブに遭い、惜しくもゴールはならなかった。

 その後は攻めるスポルティング・ブラガと守るポルトという構図で試合は推移。スポルティング・ブラガは決定力を欠き、ポルトの堅守を崩せずに時間だけが消費していった。

 スポルティング・ブラガは後半ロスタイムのFKにオーバーラップしたGKアルトゥルがヘディングシュートを放つがGK正面で万事休す。ポルトがジョゼ・モウリーニョ監督(現R・マドリー)時代の02-03シーズン以来となる優勝を果たした。

(文 宝田雅樹)

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