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浦和に見えてきた4-4-2という光、リシャルデス「いいきっかけになる」

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[5.21 J1第12節 浦和2-2鹿島 埼玉]

 2トップへのシステム変更が奏功した。2試合連続ドローで5試合白星なし(2分3敗)となった浦和レッズだが、2点ビハインドを追い付く粘りを発揮。ペトロヴィッチ監督は「ほぼ不可能な負け試合を引き分けに持ち込んだ選手を称えたい」と、敗戦濃厚の展開からもぎ取った勝ち点1を評価した。

 前節のC大阪戦(1-1)に続いてアンカーを置く4-1-2-3でスタートしたが、後半開始から選手を2人入れ替え、ダブルボランチに変更。1.5列目にポジションを上げたMFマルシオ・リシャルデスがFWエジミウソンと近い距離を保った。さらに後半19分にはFW高崎寛之を投入し、エジミウソンと高崎の2トップに変更。ここから怒涛の猛攻を見せた。

 後半22分、高崎のゴールで1点を返すと、その2分後にFWマゾーラが同点ゴール。流れを一変させた高崎は「僕が入るまでなかなか試合が動かなかったし、自分が入ったらスペースに走ってというのを考えていた。2点差を追い付いたということは、2点を取る力があるということ。最初からああいう雰囲気でやることが大事。チームは苦しいときだけど、みんなで一丸となってこの時期を乗り越えたい」と力を込めた。

 マルシオ・リシャルデスは4-4-2へのシステム変更について「選手の距離間が縮まり、ボールの運びも選手の流れもよくなった。チャンスの数も多くなるし、FWもゴールを取りやすい状況になったと思う」と歓迎。「今後も同じシステムを取れば絶対によくなる。いいきっかけになったと思う」と言い切った。

「0-2から追い付いたのはいいサイン。後半はみんなの気持ちがまとまって、戦う精神が出ていた。強い気持ちで戦っていけば、今の状況を覆すことができると思う。後半のような戦いをすれば、絶対によくなる」。長いトンネルの先に見えてきた光。その“正体”は4-4-2というシステムなのかもしれない。

[写真]試合後サポーターに挨拶する浦和選手たち

(取材・文 西山紘平)

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