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酒井のクロスから大津が豪快ボレー、関塚監督の前で柏のU-22コンビが躍動

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[5.28 J1第13節 柏3-0神戸 柏]

 U-22日本代表コンビが攻守に躍動した。柏レイソルのMF大津祐樹は左サイドからチャンスメイクし、前半21分にはポストプレーから先制点も演出。右SBのDF酒井宏樹は守備で体を張り、効果的なオーバーラップも見せた。前半42分には酒井の右クロスから大津が豪快な右足ボレー。U-22代表コンビで決定機をつくったが、惜しくもGKの好セーブに阻まれた。

 大津は「前半で2点入って、いい形で折り返せた。いい試合ができて、勝ちにつながったと思う」と、3-0の快勝に手応え十分だった。守備陣は3試合連続の無失点。酒井は「勝てたこと、DFとしては無失点だったことがうれしかった」と胸を張る。U-22日本代表の関塚隆監督が視察した試合で存在感を発揮した。

 今後はU-22代表とチームで過密日程が続く。30日から代表の新潟合宿がスタートし、6月1日のオーストラリア戦に臨む。いったんチームに戻って5日にナビスコ杯・仙台戦を戦い、その後は6~8日に再び代表合宿。8日には練習試合も予定されており、週末のリーグ戦が終われば、いよいよロンドン五輪アジア2次予選・クウェート戦に向けて本格的な合宿に突入する。

 酒井は「試合は多いけど、それは幸せなこと。オーストラリア戦、そのあとの練習試合を全力でやるしかない」と意気込む。新潟合宿に招集されたのは23人だが、2次予選の登録メンバーは18人。生き残りを懸けた最後のアピールの場でもある。

大津「チームを代表して、日本を代表して選ばれるのは自分にとってもいいことだし、最終的に選ばれることが大事。そこまでしっかりアピールしたい」
酒井「勝ち続けるしかないし、(五輪)本大会に出るしかない。そのメンバーに選ばれるように頑張りたい」

 J1で首位を走る柏だが、U-22代表と同時期に合宿を行うA代表にはだれも招集されなかった。ならばU-22代表で。快進撃を続けるJリーグ同様に、柏のU-22コンビが関塚ジャパンでも中心になる。

[写真]柏MF大津

(取材・文 西山紘平)

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