beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

同点ミドルの憲剛がラストプレーで劇的FK弾!!川崎FがG大阪に逆転勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.29 J1第13節 川崎F2-1G大阪 等々力]

 J1第13節は29日、各地で4試合を行い、等々力陸上競技場では川崎フロンターレガンバ大阪が対戦した。試合は後半6分にG大阪がFWアドリアーノのPKで先制したが、川崎Fも同16分にMF中村憲剛の今季初ゴールで同点に追い付くと、後半ロスタイムに中村が直接FKを叩き込み、2-1で劇的な逆転勝利を飾った。

 川崎FはGK相澤貴志が右足首痛で欠場し、U-22日本代表GK安藤駿介が先発でプロデビュー。右太腿裏痛のFWジュニーニョもベンチ外で、2戦連発中のFW小林悠が今季初先発となった。
 G大阪は24日のACL決勝トーナメント1回戦・C大阪戦(0-1)と同じ先発メンバー。C大阪戦でプロ公式戦初先発を果たしたDF内田達也がリーグ戦初先発でCBに入った。
[スタメン&布陣はコチラ]

 激しい雨の中での一戦は互いに攻め手を欠き、中盤でのせめぎ合いが続いた。ポゼッションで優位に立ったのはホームの川崎Fだったが、流れの中で効果的な崩しの形は見せられない。前半2分、MF中村憲剛の左CKにMF登里享平がフリーでヘディングで合わせるもゴール左へ。同21分には中村の右サイドからのFKにニアサイドのFW矢島卓郎が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。

 前線で起点をつくれないG大阪は日本代表に初選出されたMF宇佐美貴史が積極的にドリブルを仕掛けるが、川崎Fの守備網に跳ね返される。前半16分、右サイドを突破したMF二川孝広の折り返しにFWアドリアーノが詰めるが、DFがカット。G大阪らしいパス回しがなかなか見られなかった。

 川崎Fは前半36分、日本代表に初選出されたMF柴崎晃誠が中盤でMF遠藤保仁からボールを奪い、そのままミドルシュート。G大阪も同40分、アドリアーノの落としたボールを遠藤がPA外から狙ったが、ともにフィニッシュの精度を欠き、ゴール上に外れた。

 G大阪は前半43分にようやく決定機をつくる。FWイ・グノからパスを受けた宇佐美が左サイドを突破。クロスにアドリアーノが合わせたが、ヘディングシュートは大きく浮いてしまった。ロスタイムには遠藤の右CKのこぼれ球をMF明神智和が左足ボレーで狙ったが、ゴール上へ。0-0のまま前半を折り返した。

 G大阪は後半開始から二川に代えてMF佐々木勇人を投入。佐々木は2列目の右サイドに入り、イ・グノが左サイド、宇佐美がトップ下にポジションを移した。すると後半5分、DF加地亮の右クロスからゴール前でイ・グノがDF田中裕介に倒されたとしてPKを獲得。これをアドリアーノが落ち着いてゴール右に蹴り込み、G大阪が先制に成功した。

 1点ビハインドとなった川崎Fは後半10分、柴崎が左サイドに展開し、オーバーラップしたDF小宮山尊信のクロスに矢島がニアサイドで合わせたが、シュートは枠を捉えられない。嫌な空気がピッチ上を覆うが、それを払拭したのが中村だ。

 後半16分、左サイド深い位置まで持ち上がった小宮山が戻したボールを受けると、鋭い切り返しで佐々木をかわし、PA外から左足を振り抜く。左45度の角度から放った弾丸シュートがゴール右隅に突き刺さり、1-1の同点に追い付いた。

 中村の今季初ゴールで流れは完全に川崎Fに移り、立て続けに決定機をつくる。後半18分、柴崎のシュート性のクロスがDFに当たってこぼれたボールを小林が狙うが、キックミス。同20分には中村の絶妙なスルーパスから小林が抜け出し、右足を振り抜くもGKの好セーブに阻まれた。その直後にもMF山瀬功治の左足ミドルがクロスバーに当たった跳ね返りを小林が頭で押し込もうとしたが、枠を外してしまった。

 G大阪は後半21分、イ・グノに代わってFW平井将生がピッチに入る。宇佐美が左サイドに戻り、平井とアドリアーノの2トップにシステムを変更した。同32分には加地の右クロスを逆サイドで受けた宇佐美が中に切れ込み、右足を振り抜くが、DFがブロック。流れを引き寄せられず、その後も立て続けにピンチを招いた。

 川崎Fは後半32分、カウンターから決定機をつくり、ドリブルで駆け上がった山瀬のスルーパスから小林がPA内に進入するが、シュートは加地のカバーに阻まれる。同38分、小宮山の左クロスのセカンドボールを柴崎が左足ミドル。しかし、これもDFの足に当たって枠を外れた。同43分の左CK。中村のキックにDF菊地光将が頭で合わせ、GKが前に弾いたボールを小林が詰めるが、シュートは左ポストに弾かれる。再三のチャンスを決め切れず、このままドロー決着かと思われた試合終了間際、ドラマが待っていた。

 後半49分、左45度の位置で獲得したFKのチャンス。中村が右足で狙ったキックはゴール左上隅に吸い込まれ、劇的な決勝点を叩き込んだ。直後にタイムアップのホイッスル。ラストプレーで決勝点を決めた川崎Fが2-1で競り勝ち、ホーム3連勝を飾った。

(取材・文 西山紘平)

TOP