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元新潟の鹿島・西が“古巣”での代表デビューに意欲

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 「ビッグスワンで試合に出られたらうれしいですね」

 ザックジャパン初招集のMF西大伍(鹿島)が、古巣アルビレックス新潟のホームである東北電力ビッグスワンスタジアムでのペルー戦出場に意欲を示した。新潟には昨年1年間だけの在籍(コンサドーレ札幌からの期限付き移籍)だったが、この日の代表合宿の練習会場は、まさに1年間汗を流した新潟のトレーニング施設。自身を大きく成長させ、鹿島アントラーズへの完全移籍、さらには日本代表選出へと押し上げてくれた思い出の地だ。
代表チームバスが到着した際には顔見知りのスタッフに手を振り、笑顔を見せるなど、リラックスムードでトレーニングに臨んだ。

 フォーメーション練習では3-4-3の右サイドハーフに入った。代表初招集ではある、昨年12月に大阪府堺市であったアジア杯代表合宿にサポートメンバーとして呼ばれていたため、「年末に練習させてもらったときの内容とそんなに変わらない」と、戸惑う様子はない。

 ザッケローニ監督の3-4-3はボールサイドに全体が大きくスライドするため、逆サイドにスペースができるという特徴があるため「(サイドチェンジされた時の)不安はある」と言うが「囲んだサイドで奪いきるデイフェンスなので、それをやらないといけない」と、戦術習得に自信を見せる。

 札幌→新潟→鹿島→代表選出と着実な成長を見せる23歳。勝手知ったスタジアムで代表デビューとなるか――。
(取材・文 矢内由美子)

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