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5/30A代表練習後の選手コメント

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 日本代表が30日、新潟市内に集合し、合宿をスタートさせた。欧州組のうち前日29日に試合のあったFW本田圭佑(CSKAモスクワ)、DF長友佑都(インテル)、DF吉田麻也(VVV)の3人は明日31日に合流予定。この日は22人で約1時間半の練習を行い、6月1日のペルー戦(東北電ス)に向けて調整した。
以下、練習後の選手コメント

●FW宇佐美貴史(G大阪)
―監督とは話した?
「挨拶ぐらいです」
―チームの雰囲気は?
「全員に挨拶したけど、すごいやさしくて、練習中も声を出しながら明るくやっていた」
―3-4-3の戦術確認をしていたが?
「攻撃のところはまだそんなに聞いてないけど、守備のポジショニングは1m単位でものすごく細かく言っていた。そこは印象に残っている」
―G大阪との違いは感じた?
「初日なのでまだ分からないけど、守備のことはホントに細かかった。やってみないと分からないけど、頭の中では理解できてます」
―代表選手から盗みたいものはある?
「みんながすごい人。だれというより、いろんな人から学ぶところは多い。そういうのを逃さないようにしたい。自分のいいところは練習中から出そうと思っている。積極的に仕掛けたり、シュートを打ったりしたい」
―明日から本格的な練習が始まるが?
「練習の中から話して、食事のときにもいろいろ聞いてみたい。プレッシャーの速さを早く知りたいし、バンバンやり合う中に自分を置いてみたい」

●FW李忠成(広島)
「W杯予選のこともあるし、代表に残りたいという気持ちもある。そのためにいいアピールが必要だし、そのためには得点が必要。ほかにも球際の強さや前線でのキープ、裏に抜けたり、あとはゴールへの飛び込みですね。そこはだれにも負けたくないですね」
―ミーティングで監督が言っていたのは?
「時間はそれほど長くなかったですが、こうやって長期に及ぶ合宿を組めるのも今後(予選前には)できないので、今回の合宿は戦術面を重視してやっていきたいと言われました。一人ひとりが頭に叩き込んでやっていければと思います」
―若い宇佐美も入ってきたが?
「彼も素晴らしい選手ですから、年下だけどああいう選手から盗んで力にしていきたいです」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―監督は3-4-3をやりたいのでは?
「それは感じますが、ボールサイドと逆サイドはDFラインに入るので、実質4バックみたいになる。フォーメーションにこだわらない方がいいと思います。監督も4バックのように考えてほしいと言っていますし」
―3バックと4バックの際のボランチの役割の違いは?
「ボランチの役割は…変わらないですが、3-4-3の方がプレッシャーにいく回数が多い気がしています」
―宇佐美とやったことはある?
「初めてです。Jの映像もあまり見られないですね。でも堂々としているし、肝が据わっていると思います」

●MF細貝萌(アウクスブルク)
―3-4-3の守備練習は12月、3月と比べてどうだった?
「12月より細かくやっています。3月と同じくらいですね。チームに浸透させるためにやっているのだと思います。このチームでやるときはしっかりザッケローニさんが求めることをやらないといけないです。それができないと、この先呼ばれることも難しくなっていく。ボランチのポジションの役割としっかり理解してやりたいです」
―3と4のボランチの違いは?
「ボランチの役割も多少違いますが、やはり違うのはサイドハーフと3バックのサイドのコンビネーションについて。それがすごく重要になってくると思います」
―3というより4と考えろと言われる?
「そうですね。3バックでやっていても、逆サイドにボールがあって相手の選手が背を向けたときには(中盤の)4枚の1人が(DFラインに入って)4バックになる感じです」
―W杯予選前の3試合中2試合が今回だが?
「2試合、このチームでできるということはすごく大きいこと。個人的にもしっかりとやることをやれればと思います」
―今回のテーマは?
「監督が求めていることをしっかり忠実にこなすことが重要だと思いますが、その中で自分の良さである球際の激しさを出していきたいです」

●MF柴崎晃誠(川崎F)
「最初は緊張感は多少あった」
―3-4-3の守備の確認をしていたが?
「ボールを奪うための戦術だと思った。守備の組織はしっかりしている。サイドにボールが入ったときに取りに行く意識を感じた」
―川崎Fとの違いは?
「システムも違うから。まだ何もやってないので、やってみないと分からない」
―アピールしたいところは?
「チーム全体のバランスを見て、自分の特徴はボールに絡んでのパス出しにあると思うし、そこは意識していければ」
―チームの雰囲気は?
「和気あいあいやっていた。初めてで、知り合いもいないし、不安もあったけど、来てみたら若い選手も話しかけてくれて、長谷部選手にも声をかけてもらった」

●MF西大伍(鹿島)
「寒かったです(苦笑)」
―3-4-3の守備練習をしていたが?
「ボールが移動したら、どういうポジションを取るのかという練習でした。昨年末に練習参加させてもらっていますし、そんなに変わっていないです」
―ボールと逆のサイドが空くと怖くないか?
「怖さはなくはないですが、このやり方は囲んだサイドで奪い切るというやり方なので、それをうまくできるようにしたいです」
―新潟で練習できることについては?
「久しぶりに来られてうれしいですし、ビッグスワンで試合に出られたら一番いいですね」

●DF安田理大(フィテッセ)
―練習後も残って監督と話していたが?
「終わったあとも質問した。何回も繰り返して教えてくれたし、これから積み重ねていければ。ガンバのときも、フィテッセでも、こんなに細かく言われない。逆にやりがいを感じているし、体が無意識に動くぐらいになりたい。俺は練習も初めてだから。みんなはアジア杯とかチャリティーマッチをやっているし、俺とは差がある。テレビでは(代表の試合を)見ていたけど、早く追い付きたいし、これからも選ばれたい。代表のサッカーを頭に入れて、監督のやりたいことを整理して、代表でいいプレーをすることが次につながると思う」
―3-4-3の方が自分は生きる?
「最初にボールをもらう位置が高いし、サイドの応対も2対1になる。攻撃に比重を置けると思う。運動量は必要だけど、90分通してあの仕事ができるようになりたい。左は(長友)佑都がいて、右はウッチー(内田)がいて。リードしている選手がいるけど、その選手に負けないように頑張りたい」
―初招集の宇佐美が「ミチくん(安田)の存在は自分の中で大きい」と話していたが?
「2年4ヵ月前に(A代表に)入っていたときより、代表の位が上がっている気がする。W杯でそれだけのことをやったと思うし。俺も新入生のつもりでやっているから。俺も(宇佐美)貴史がいてよかった(笑)」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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