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U-22日本代表、オーストラリア戦後のコメント

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[6・1 国際親善試合 U-22日本代表 3-1 U-22オーストラリア代表 東北電ス]

 国際親善試合のU-22日本代表対U-22オーストラリア代表戦が1日、新潟県新潟市の東北電力ビッグスワンスタジアムで開催され、日本がエースFW永井謙佑の2発と交代出場のFW大迫勇也のゴールにより3-1で勝利。6月19日と23日にロンドン五輪アジア2次予選でクウェートと対戦するU-22日本代表は、逆転勝ちでロンドンへ向けた第1関門への弾みをつけた。以下、U-22日本代表選手試合後のコメント

●MF山村和也(流通経済大)
「結構連動していけない部分があって、プレッシャーをかけても外されるのが多くて、とりきれなかった。でも後半は修正してある程度できていたと思う」

―崩された要因は?
「中でコミュニケーション取らないまま守備にいってしまっていた。タイミングよく中でしっかりとできなかったことが原因」

―前から行くことができていなかったようだが
「前からいこうと話していたけど外されてひとりで行っちゃってたことがあった。それでいけてないように見えたのかもしれない。あそこもう少し修正して相手の自由にやらせないようにしたいと思う」

―山村選手のパスから永井選手が決めたが
「あそこで永井さんがしっかり決めてくれたんで。1-1で後半に行けたことで雰囲気が変わった」

―永井選手が点取ると雰囲気が変わる?
「永井さんだからということはないですけれど、永井さんは決定力があるし、信頼している」

―昨日はボールを失うことだったり、課題を挙げていたがその点については
「その点はできていたと思う。攻撃の部分でもう少し、流れのなかでの形をつくることができていなかった。それは次への課題」

●MF東慶悟(大宮)
「点を取れなかったことは悔しい。でもチームが勝つことが一番なので、その部分では貢献できたと思う」

―後半はアタッカー4人の存在感が大きかった。関塚監督はアタッキングサードでのスピードについて話していたが
「いい形でカウンターをやると4人でやりきれるし、ゴールを取れる自信もある。前半は守備がはまらず、攻撃できなかった。後半はひとりひとりが見る形にして守備がよくなって、カウンターもスムーズになった」

―クウェート戦でも期待がかかるが
「全力でやるだけ。チームで結果を出して試合で出させてもらうようにするだけです」

●MF山口螢(C大阪)
「オーストラリアはつなぎやポジションチェンジがうまくてついていくのが大変だった。(サイドをえぐられる場面も多かったが)あそこまでもって行かれてしまうと絶対にやられてしまう。ズレていたところを修正したことではまった。やることをはっきりしたことでできるようになった」

●DF村松大輔(清水)
「相手が流動的に動いてくるのでつかまえきれずに後手後手になった。ボランチの開いたスペースを突かれたりしていた。ポジションチェンジしてくる相手に前半は修正できなかった。(カウンターを受けてしまったのは)走り負けていたのもあるし、こぼれ球も拾い切れなかった」

●FW大迫勇也(鹿島)
―関塚監督からの指示は
「攻撃の起点をつくれという話だった」

―ゴールについては
「点を取れたことはよかった。でもそれを続けることが大事。チームで結果を出すこと。チームで結果を出し続けたい」

―難しいシュートだったが
「ショートバウンドみたいだったけどしっかり合わせられた」

―先発にこだわる
「スタメンで出たい。チームで結果を出してレベルアップしなければいけない」

●FW永井謙佑(名古屋)
「立ち上がりはリズムがつかめなかった。前半途中からよくなって終わりに追いつけたことが後半のいいリズムにつながった。セカンドボールを拾えていなかったので守備のときの距離の修正をしようとした」

―1点目については
「しっかりといいシュートで点取れたのでその部分はよかった」

―3シャドーについては
「動きが変わったときにスペースを埋められていなかった。それでリズムが出せなかった。後半はその点を修正してリズムが出た」

―2点目のゴールについては
「2点目は狙っていた。上手くゴールにつながった」

―後半途中からは右MFを務めていたが
「右で仕掛けろという指示だった」

―課題は?
「前半から自分たちのリズムでやらないといけない」

―クウェート戦へ向けては
「きょうみたいにいい守備をして、前でつぶせるようにしたい」

―クウェート戦の第1戦はトヨタスタジアムでの試合だが
「次はホームでできる。そこでしっかりやりたい」

―大きな逆転勝利だった
「失点してからゴールを取り返して逆転したのは自信になる。いいリズムでずっと攻撃できていた。今後もゴールを取れると思う」

―五輪本大会へ向けて
「世界を相手に戦うことができる。自分がどれだけ世界でできるかを試せるいい機会だと思う」

●DF比嘉祐介(流通経済大)
「後半は自分たちのサッカーができていたし、点も取れたんでよかった。関さんに言われて、後半自分は8番(サーナック)についていろ、ということで修正した。(修正点については)フィットしてやりやすかった」

●GK権田修一(F東京)
「オーストラリアのほうがハードワークしていた。中盤から出てくるやつを抑えられなかった。前半はやられっちゃったな、という印象があるかもしれない。でも支配されてはいたけど、悲観する内容ではなかった。後半になって相手の運動量が落ちてくれて、うちのサッカーになったというふうに見えたと思う。落ちたからできた、でいいのかを突き詰めていかないといけないと思う」

●MF原口元気(浦和)
「楽しかった。点を取りたかったけど、永井くんが取ってくれて勝てたので良かった。シュートまでいったのは良かったので、あれを決められればすごくいいパフォーマンスだったと言えると思う。決め切れないことが課題です」

―前半と後半で違うチームになったが?
「前半は相手のサイドバックとウイングに対して、どちらが守備にいくかがハッキリしていなかった。ハーフタイムに修正をしたら、後半は守備がはまっていいペースになった。ハーフタイムに修正できたのが良かったです」

●DF濱田水輝(浦和)
「とりあえず勝てて良かった。前半は落ち着く前にセットプレーの後のカウンター攻撃で失点してしまった。前半は完全に相手のペースになってしまった。CKからの流れだったのでセンターバックもボランチも(守備から)抜けていて、つぶしきれずにそのままやられた」

―中東遠征のときのクウェート戦と同じカウンターからの失点だったが?
「やられたとき、また同じことをやってしまったと思った。相手は1点を取ってパス回しに余裕を見せて、ボールの取りどころがなく、難しかった。でも、必ず点を取り返すという気持ちでやっていた」

―逆転勝ちした。
「永井くんが一発抜け出してくれて、そこからはこっちのペースでできた。特に2点目は後ろから見ていて、これは点を取れると思った」

―守備面で修正したことは?
「ハーフタイムに、全体としてはボールを持った選手にもっと強く行こうと話したのと、センターバックは相手の10番がすごいつかみにくかったので、センターバックがいくのかボランチがいくのかをはっきりさせた。1トップを2人で見ていたので、(トップ下の)10番が下がったときに(片方が)クサビのボールに行こうと話した」

―山口が最終ラインに吸収されていたが?
「DFもそれは感じていたので、できるだけボールに行くようにコーチングした。ハーフタイムに修正できたのがよかった」

―オーストラリアの印象は?
「つなぐ印象を持っていたが、思ったよりもさらにつないでくると感じた。1点先に上げてしまうとダメだなと思った。」

―観客の入った最初の試合だったが?
「いい緊張感のある中で試合をできて良かった。そこで勝てたことで五輪代表のファンが増えてくれればいいと思う。先制点を与えたら難しくなることがあらためて分かったし、本番では切り替えのところや球際のところをもっと意識してやっていきたい」

(取材・文 吉田太郎、西山紘平、矢内由美子)

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