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無敗の仙台「このまま行きたい」

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[6.5 ナビスコ杯1回戦第1戦 柏0-1仙台 柏]

 今シーズンリーグ戦8試合中4試合で完封しているベガルタ仙台が再び無失点でJ1首位の柏レイソルに先勝した。MF富田晋伍は「とにかくゼロに抑えられたのはデカイ」と満足げに話していたが、ホームで迎える第2戦はもちろん、今後へ向けても大きな勝利だった。
 
 決勝点を決めたFW中島裕希が「まだ負けていないのでこのままいきたい」と話し、決勝アシストのMF松下年宏は「リーグ戦も含めてまだ負けていない。タイトルを取るという強い気持ちでチーム一丸でやる」と言う。開幕から公式戦9試合無敗という事実がチームをさらに勇気付けているのは間違いない。J2からJ1へ復帰して2年目。3月の東日本大震災で多大な被害を受けてコンディションが心配されたが、不安を物ともせずに結果を残してきた。

 チームからは実力を改めて評価されたMF関口訓充が日本代表のペルー戦で初先発を飾り、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督から「関口の出来はよかったと思うし、チームに貢献したと思う」と及第点を付けられていた。仙台で活躍して日本代表で評価される選手が出てきたことは、好調なチームにさらなる相乗効果をもたらす可能性がある。自身も北朝鮮代表に選出されているMF梁勇基は「関口は上げていけば、(代表でも)もっといい、彼らしいプレーができると思う。他の選手も刺激を受けて、チームからまた代表選手が生まれればいい」と期待した。

 中島は「みんなで気持ちひとつにしてみんなのため、仙台のためも頑張る」。サポーターや日本中からの支援を支えに好結果へとつなげてきた。そしてこの日、“ガチンコ”の戦いでJ1首位を下し、また自信を深めた。これまでできたことが、これからも間違いなく続くというような甘い考えは持っていない。ただタイトルを取ることのできるチーム、また日本代表をより輩出するチームを目指して、今季無敗の好調・仙台はこの日の勝利をまた次の勝利へとつなげる。

[写真]勝利に沸く仙台

(取材・文 吉田太郎)
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