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U-22代表、湘南戦後の選手コメント

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[6.8 練習試合 U-22日本代表5-0湘南 保土ヶ谷]

 U-22日本代表はロンドン五輪アジア2次予選のクウェート戦(19日、23日)へ向けた関東合宿最終日の8日、湘南ベルマーレと練習試合を行い、MF山崎亮平の先制ゴールとFW大迫勇也の2ゴールなどにより5-0で快勝。ロンドン五輪予選初戦へ向けた最後の対外試合を快勝で終えた。以下、U-22日本代表の練習試合後のコメント

●FW大迫勇也(鹿島)
―後半から1トップに入ったが?
「ゴール前のセンタリングに対する入り方を意識した。ゴール前でしっかり仕事をしようと思った」
―2得点については?
「まだ点を取れるところはあった」
―いよいよ五輪予選だが?
「Jリーグが1試合あって、メンバーに選ばれればすぐに予選がある。まずはJリーグでしっかり結果を出せるように頑張りたい」

●FW永井謙佑(名古屋)
―先制点はサイドに流れてクロスでアシストしたが?
「相手に引かれていたので、途中から切り替えてサイドから行こうと。あれはザキさん(山崎)のヘディングがうまかった」
―意識してサイドに流れた?
「ベッタリ引かれればサイドのスペースから抜けていくしかない。そこ(サイド)で起点になって別の選手が(ゴール前に)入ってくれば点になる」

●MF山崎亮平(磐田)
「(序盤は押し込まれたが)予選でもああいうことはある。粘り強く守っていければいい。(攻撃面では)パスの狙いどころを決めて、持ってから速くということを考えていた。ミスがあったけど、メンバー代わったからミスが出たでは本当はいけない。危機感持ってやる」
―攻撃面で意識していることは
「永井クンという武器があるのでこれを活かしながら点を取る。永井クンが引き付けたときとかスペースができるのでこれを活かすこと。ずっとやってきているし、こういうところはできていると思う。自分もやるべきことをやりたい」
―先制点は左サイドからゴール前に入っていったが?
「あそこのポジション(サイド)の選手が(ゴール前に)出ていかないと得点にならない」
―まだ足りないところは?
「ボールをもっと大切にしないといけない。ボールを持てればいい攻撃になる。しっかり保持したい」

●MF山本康裕(磐田)
―オーストラリア戦は終盤からの出場だったが、ベンチから見ていてどう思った?
「ボランチがもっと気を使ってあげないと難しいと思った。3トップとトップ下に任せるだけじゃなくて、(ボランチから上がる)真ん中の一人がいないと厳しい」
―今日も立ち上がりはバタバタしたが?
「ああいう時間帯は必ずある。相手のフォーメーションも10分、15分は分からない。東にも『最初の15分は前の選手はきついけど頑張ってくれ』と声をかけた。いいシミュレーションになったと思う」
―今日プレーで意識したことは
「1対1の局面をつくらせないようにボランチが加わって数的優位をつくろうとした。真ん中にずっといても仕方ない。数的優位ができるようにボランチが動かなければいけない。攻撃面ではいい選手を活かしてあげることがボクの役割」
―関塚監督のやりたいサッカーを一番理解して浸透させると話していたが
「前半の45分は今までにないくらいのプレーができた。山村や、(山口)螢にしかないいいものがあるように、ボクにしかないいいものがある。自分の持っているパスして前へ出て行くところやフリーランニング。自分にしかないものを出せたと思う」

●MF原口元気(浦和)
―トップ下での出場だったが?
「ボールに触れるから面白い。守備のところは経験がなくて戸惑った部分もあったけど、ボールにたくさん触れて楽しかった」
―課題は?
「ポジショニングとか、守備でだれを見るかが分からなかったけど、後ろからコーチングしてもらってバランスを取れた」
―トップ下ならではの良さは?
「細かくつないでもいいし、自分はシュートを打てるFWなので、シュートを打ったり、ワンツーとかで駆け引きをすれば、必ず崩せる。中でも崩しつつ、サイドを突破してもいい」
―よりゴールにも近いポジションだが?
「右にも左にも行けるし、シュートは打ちやすい。もう少しゴール前に入っていく回数を増やせば、もっと点を取れる。手応えはつかめた」
―自分自身の引き出しも増えた?
「(トップ下を)やれと言われればやります。でも、基本はサイドだと思う。前にいい選手がいっぱいいるし、組み合わせの問題だと思う」

●MF大津祐樹(柏)
―後半から入ってチャンスをつくっていたが?
「中盤は支配できたと思う。チームの起点になることを意識して、うまく崩そうと。ほんとに崩せたし、楽しかった」
―今日は2トップではなく、サイドだったが?
「やっぱりサイドはやりやすい。でもトップでもできる。サイドに入れば、今日みたいに起点になって、最後のところまで行かせるプレーが大事になる」
―攻撃陣は好調だが、競争も激しい?
「攻撃陣はみんなチームでもコンディションがいい。競争でもあるけど、みんな調子がいいから、やりやすい」
―攻撃で狙ったところは?
「ワイドになるところと、スペースを使うことを意識して、それがうまくはまった。(原口)元気のサポートもよかったし、ノボリ(登里)もサイドで起点をつくっていた。自分も中に行ったり、サイドに開いたり、うまくできたと思う」
―イタリアのアタランタがオファーを出したとの報道があったが?
「何とも言えないです」
―10日にはメンバー発表があるが?
「やることはやったので、選ばれる、選ばれないは監督次第。あとは待つだけです」

●MF登里享平(川崎F)
「(以前に比べて)試合勘が全然変わって来ている。(サイドをえぐって決定機を演出する場面があったが)もうひとつ行きたかったけれど行けなかったですね。ただあれは狙っているプレー。久しぶりに手ごたえのあるプレーだった」

●GK権田修一(F東京)
「この間の試合(U-22オーストラリア戦)もよかったけれど、積み重ねていくことが大事。10点取った試合でも、向き合ってまた積み重ねていかなければ成長しない。クウェートはオーストアラリアとの試合の映像を見て『日本はああいう感じだからこう抑えよう』と考えてくるはず。だから僕たちはその上をいかなければいけない。これからどんどん先がある。いい試合でも貪欲に課題を見つけて強くなっていかなければいけない」
―パスミスとクロスへの対処についてどう考えているか
「きょうはパスを出す相手がいないことが多かった。クロスはボールを落とさないことが第一。ゾーンで守るのか、人に対して守るのかクロスの対応はチームによって違う。形にとらわれすぎているように感じる。原則に立ち返ることが必要。原則とは失点しないこと」
―山村選手がいない中での試合だったが
「ヤマはいい選手だけど絶対的な存在じゃない。それはみんな同じ。ヤマがいないと、じゃなくて誰が出てもチームとして勝つサッカーをすることが大事。(山本)康裕は康裕で彼のよさを出していた」

(取材・文 吉田太郎、西山紘平)

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