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[U-17W杯]「1年前からより強くなったのはオレたち」U-17代表、自力で18年ぶり決勝T決める!

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 18年ぶりの決勝トーナメント進出なるか。U-17日本代表は24日(日本時間25日)に行われるU-17W杯2011メキシコ大会グループリーググループB最終戦で、アルゼンチンと対戦する。現在1勝1分の日本は引き分け以上で自力でのグループリーグ突破圏内・2位以内が確定。決勝トーナメント進出(93年以来18年ぶり)が決まる。

 大一番の対戦相手は南米の雄、アルゼンチン。南米予選を3位通過となったアルゼンチンは、フランスとの今大会初戦もシュート23本を打たれて0-3で落としたが、前節のジャマイカ戦は前半23分にMFジョナサン・シルヴァの左足シュートで先制。後半18分にはMFルカス・オカンポスのスルーパスからFWルカス・プジュが加点した。またGKニコラス・セケイラの好守もあり、2-1で勝利。1勝1敗とし、決勝トーナメント進出へ向けて貴重な勝ち点3を獲得した。

 前述のシルヴァ、オカンポス、プジュらアルゼンチンのメンバーと今回のU-17日本代表メンバーとには因縁がある。両チームは当時U-16代表だった昨夏の第11回豊田国際ユースサッカー大会で激突。ともに2勝同士で迎えた“優勝決定戦”で対戦し、0-0からのPK戦を5-3で制したアルゼンチンが優勝している。

 今回再戦する両チームには当時の登録選手(追加登録含む)からアルゼンチンが10名、日本は14名が出場。吉武博文監督は「今回はそのとき(豊田国際で)出ていたメンバーもいますので、強い気持ちがたぶんあると思います。リベンジしたいという気持ちがあると思いますので、1年でどれくらい我々が成長したのか、(それとも)アルゼンチンの選手たちがもっと成長しているのか」と選手たちの雪辱勝利を期待していた。

 日本は前節、アルゼンチンから3点を奪っているフランス攻撃陣を1点に抑えた。岩波拓也(神戸ユース)と植田直通(大津高)の両CBを中心に室屋成(青森山田高)、そして川口尚紀(新潟ユース)が先発した4バックは、完封したジャマイカ戦に続き、メンバー1人を入れ替えたこの試合でも終始安定していた。また守護神・中村航輔(柏U-18)もビッグセーブで勝ち越し点を許さない。そしてチームはボール支配率62パーセントと、圧倒的にボールを支配し続けた。決定機を活かぜずに1ゴールに終わったが、同点PKを獲得するなど好調なパフォーマンスを見せているMF石毛秀樹(清水)ユースやFW鈴木武蔵(桐生一高)、MF望月嶺臣(野洲高)、早川史哉(新潟ユース)らが今度はアルゼンチンからゴールを奪う。

 宇佐美貴史や宮市亮らを擁した前回大会、柿谷曜一朗や水沼宏太のいた07年大会でも進むことのできなかった決勝トーナメント。アルゼンチンに敗れてグループ2位からグループ3位へ落ちても他グループの結果次第で決勝トーナメント(各グループ3位の中で成績上位4チームに入る事が条件)へ進むことができるが、他の結果を待つというつもりはない。今回、日本はアルゼンチンに雪辱し、自力で決勝トーナメントへの切符を掴み取る。

両チームの主な成績
【日本】
[AFC U-16選手権2010予選成績]
12○0フィリピン
6○0バングラデシュ
5○0台湾
3○0インドネシア
[AFC U-16選手権2010成績]
6○0ベトナム
1○0東ティモール
0△0オーストラリア
3○1イラク
1●2北朝鮮
[U-17W杯2011成績]
1○0ジャマイカ
1△1フランス

【アルゼンチン】
[Sudamericano Sub-17(南米予選)予選リーググループA成績]
4○2ペルー
1●2ウルグアイ
3○0ボリビア
2○0エクアドル
[Sudamericano Sub-17(南米予選)決勝リーグ成績]
1○0パラグアイ
1△1ウルグアイ
2○1コロンビア
1●2エクアドル
2●3ブラジル
[U-17W杯2011成績]
0●3フランス
2○1ジャマイカ

(文 吉田太郎)
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