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[女子W杯]永里ゴール&宮間の直接FK!!なでしこジャパンが白星発進

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[6.27 女子W杯B組 日本2-1ニュージーランド ボーフム]

 なでしこジャパン、世界の頂点へ白星スタート! 女子W杯ドイツ大会は27日、グループリーグB組の2試合を行った。日本女子代表はニュージーランド代表と対戦し、FW永里優季(ポツダム)のゴールで先制に成功。一度は同点に追いつかれたものの途中出場のFW岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)が獲得したFKをMF宮間あや(岡山湯郷)が直接沈め、2-1で勝利した。勝ち点3を手にした日本は、来月1日にグループリーグ第2戦メキシコ戦を戦う。

 日本女子代表は、ドイツへの出発前に行った国際親善試合・韓国女子代表戦と同じシステム、メンバーで試合に臨んだ。4-4-2システムを採用し、GKは海堀あゆみ(INAC神戸)。DFラインは右から近賀ゆかり(INAC神戸)、岩清水梓(日テレ・ベレーザ)、熊谷紗希(浦和レッズ)、鮫島彩(ボストン・ブレイカーズ)。韓国戦で相手選手と交錯し、頭を負傷した熊谷はバンテージを巻きながら出場した。ダブルボランチを澤穂希(INAC神戸)と阪口夢穂(新潟)が組み、2列目は右から大野忍(INAC神戸)、宮間あや(岡山湯郷)。2トップは安藤梢(デュイスブルク)と永里優季(ポツダム)が務めた。

 先制したのは日本だった。前半6分、大野がMFハセットのミスを見逃さず、相手陣内でボールを奪うと前線へ浮き球のスルーパス。これをPA内右へ走りこんだ永里が左足ダイレクトでGKの頭上を抜くシュートを決めた。幸先良く先制したものの同12分、ロングパスから左サイドを崩されるとDFバーシバルにクロスを上げられる。これをゴール正面でフリーのFWハーンに頭で決められて、試合は1-1の振り出しに戻された。

 それでも前半15分過ぎには立て続けにチャンスをつくった。同16分、右サイドから仕掛けた安藤の折り返しを大野が右足シュート。GKに止められた。同17分には近賀が右クロス。ファーサイドの阪口が左足ダイレクトでシュートを放つも、ポスト左を叩く。こぼれを拾った澤がPA内からシュートを放ったがGKに阻まれた。追加点を奪うことはできずに前半を折り返す。

 再びリードを奪いたい日本は後半10分、大野に代わってFW岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)を投入。この采配が功を奏した。後半23分、岩渕がゴール正面から持ち味のドリブルで突破を仕掛ける。相手DF2枚を華麗なステップでかわし、PA内へ進入しようとしたところでDFスミスに倒された。PA手前中央の絶好の位置でFKを獲得する。キッカーは宮間。右足で狙い澄まされたボールはゴールネット右を揺らし、2-1に突き放すゴールが決まった。

 日本は後半31分には永里に代えて、FW丸山桂里奈(ジェフ千葉)を投入。丸山が前線でパワフルに仕掛けていく。同38分には岩清水のパスに右サイドを抜け出した安藤が中央へ折り返し、PA内右から澤がシュート。相手DFに当たったこぼれに岩渕がつめたがDFに阻まれた。終了間際のロスタイム2分には安藤に代わって、DF田中明日菜(INAC神戸)をピッチへ送った。そのまま1点のリードを守りきった日本が2-1で勝利した。

 試合後のテレビインタビューで決勝点を決めた宮間は「内容自体は良くなかったがみんなで取ったFKだったので入って良かった」と安堵の表情。先制点を決めた永里は「ゴールを取ることが自分の仕事。結果的にああやって取れたことは良かった」と話した。

 中3日で迎える次戦へ向けて佐々木則夫監督は「コンディションを中心に調整していきたい。メキシコ戦ももう分析してある。なんとか自分たちの持ち前の部分のなかで決定力や守備のカウンターも含め、意識合わせをしたなかで準備していきたい」と意気込みを語った。グループリーグ第2戦は来月1日にレバークーゼンで行われ、メキシコ代表と対戦する。

[写真]宮間のゴールを喜ぶなでしこジャパン

(文 片岡涼)
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