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[女子W杯]澤ハットトリック!!4発大勝で4大会ぶりのベスト8進出

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[7.1 女子W杯B組 日本4-0メキシコ レバークーゼン]

 なでしこジャパン、4大会ぶりのベスト8進出決定!! 女子W杯ドイツ大会は1日、グループリーグ第2戦の2試合を行った。B組の日本女子代表はメキシコ女子代表と対戦。MF澤穂希(INAC神戸)のハットトリックとMF大野忍(INAC神戸)の今大会初ゴールで4-0と大勝した。勝ち点を6に積み上げてグループ2位以内が確定。95年大会以来、4大会ぶりのグループリーグ突破を決めた。

 日本女子代表は、グループリーグ第1戦のニュージーランド戦(2-1)と同じシステム、メンバーで試合に臨んだ。4-4-2システムを採用し、GKは海堀あゆみ(INAC神戸)。DFラインは右から近賀ゆかり(INAC神戸)、岩清水梓(日テレ・ベレーザ)、熊谷紗希(浦和レッズ)、鮫島彩(ボストン・ブレイカーズ)。ダブルボランチを澤穂希(INAC神戸)と阪口夢穂(新潟)が組み、2列目は右から大野忍(INAC神戸)、宮間あや(岡山湯郷)。2トップは安藤梢(デュイスブルク)と永里優季(ポツダム)が務めた。

 立ち上がりから流れをつかみ、相手を圧倒した。前半13分、鮫島のパスから左サイドで仕掛けた安藤が倒されて、FKを獲得した。PA前左のゴールまで距離がある位置だったが、キッカーはGL第1戦で直接FKを沈めている宮間。右足で蹴りこんだ正確なボールにファーサイドの澤が頭で合わせてゴールを決めた。5度のW杯に出場している澤のW杯通算4得点目で先制に成功した。

 さらに2分後の前半15分、岩清水のロングパスを受けた永里がPA手前左でボールキープ。相手DFに囲まれながらも走りこんできた大野へ横パスを送った。大野がドリブルで持ち込み右足シュート。2-0に突き放した。なでしこジャパンの勢いは止まらない。同39分、クロスに飛び込んだ永里がシュートを放つがDFがクリア。それでも、このプレーで獲得したCKがゴールにつながった。宮間の左CKにニアサイドへ走りこみながら澤がヘディングシュートを決め、3-0とリードを広げた。
 
 後半に入ると、攻めるしかなくなったメキシコがシステムを変更。立ち上がりの4-1-4-1から3-5-2へ変えてくる。それでも日本は冷静に対処。相手にチャンスをつくらせない。後半24分、安藤と大野に代わって、FW岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)と今大会初出場のMF川澄奈穂美(INAC神戸)をピッチへ送った。これに伴い、日本もシステムを変更。4-1-4-1システムでアンカーに阪口、1トップを永里が務めた。

 そして後半35分、岩渕とのワンツーから右サイドを抜け出した近賀が中央へ折り返した。これをゴール正面でフリーの澤が冷静に右足で決め、ハットトリックを達成。4-0と大量得点に成功した。同38分、3得点を決める活躍をみせた澤は交代。日本は最後の交代枠を使って、今大会初出場のMF宇津木瑠美(モンペリエHSC)をピッチへ送った。そのまま試合は終了。日本が4-0でメキシコに圧勝した。

 試合後のテレビインタビューで佐々木則夫監督は「選手たちが相手が波に乗るまでに結果を出しつつ、守備もしっかりして、久々に落ち着いて観戦できました」と笑顔。「選手の気持ちはステージの高い位置に目標を設定している。それに向けて一戦一戦、いい準備をして戦っていきたいと思う」と次戦へ向けて意気込んだ。95年大会以来のグループリーグ突破という快挙を達成した“なでしこジャパン”。完封勝利の立役者となったCB岩清水は「雰囲気もいいので、次のイングランド戦も勝って、1位通過をめざしたい」とキッパリ話した。次戦・イングランド戦は5日に行われる。引き分け以上で首位通過は決まるがグループリーグで3連勝を飾り、決勝トーナメントへ弾みをつけたい。


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