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[U-17W杯]あと1点……U-17日本代表、連続ゴールでブラジル追い詰めるも初の4強届かず

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[7・3 U-17W杯準々決勝 日本2-3ブラジル ケレタロ]

 U-17日本代表、初の4強進出ならず――。17歳以下のナショナルチームによる世界選手権、U-17W杯2011メキシコ大会は3日(日本時間4日)に準々決勝1日目の2試合を行い、18年ぶりに8強入りしたU-17日本代表は過去3度の優勝を誇るU-17ブラジル代表と対戦。3点を先取された日本は後半32分に交代出場の中島翔哉(東京Vユース)が追撃ゴールを決めると、同43分にはFW早川史哉(新潟ユース)の2試合連続ゴールで1点差にまで詰め寄る。だが2-3で敗れ、史上初の準決勝進出を果たすことはできなかった。

 サッカー王国を追い詰めた。だがその壁は日本よりもわずかに高かった。ニュージーランドとの決勝トーナメント1回戦を6-0で大勝した日本は、ニュージーランド戦で交代出場から今大会初ゴールを決めたアジア予選得点王FW南野拓実(C大阪U-18)を先発起用し、早川史哉(新潟ユース)、秋野央樹(柏U-18)と4-3-3システムの3トップを組ませた。中盤は深井一希(札幌U-18)をアンカーに置き、石毛秀樹(清水ユース)と喜田拓也(横浜FMユース)と3人で構成。4バックは右から川口尚紀(新潟ユース)、岩波拓也(神戸ユース)、植田直通(大津高)、室屋成(青森山田高)でGKは中村航輔(柏U-18)が先発した。

 これまでライバルたちをポールポゼッションで圧倒し、チャンスを確実に決めて勝ちあがってきた日本。この日も同様にショートパスをつなぎながらスペースや、局面での数的優位を狙っていく。だが、強烈な個を活かしたドリブル、ワンツーを駆使して次々と突破を仕掛けてくるブラジルに守備網を破られる苦しい展開となった。前半12分にはMFギリェルミに個人技で中央突破されて左足シュート。そして16分、FWアドリアンの左CKにニアサイドへ飛び込んだ185cmFWレオに頭で合わせられて先制点を奪われてしまう。

 相手にポゼッションを許した日本は試合巧者・ブラジルの前にミスを誘発されて思うような攻撃をすることができない。またぬかるんだピッチにボールコントロールを乱されたこともあり、シュートまで持ち込むことができなかった。そして不用意なミスからカウンターを許すと、ディフェンスラインの背後を取られてピンチの連続。それでも前半終了間際に秋野に代えてFW松本昌也(JFAアカデミー福島)を投入した日本は0-1の後半開始直後、石毛が強烈な右足ミドルを放ち、反撃姿勢を示す。だが7分、ギリェルミの左クロスから今大会4得点のFWアデミウソンにマークを外され、2点目のゴールを許してしまった。

 今大会全4試合で相手を1点以内に抑えていた日本守備陣にとって痛恨の2失点目となった。それでもあきらめない日本は後半10分、石毛が右サイドからクロスバー直撃の左足シュート。ただ直後の15分、ブラジルのエースFWアドリアンの鋭い切り返しにDFが対応できず、左足シュートを叩き込まれてしまう。

 0-3とされた日本は20分に喜田に代えて中島、30分には南野に代えて高木大輔(東京Vユース)とアタッカーを投入。最後の力を振り絞って反撃に出る。すると32分、右サイドのスペースを突いた高木の折り返しを後方から走りこんだ中島が右足ダイレクトでゴールへ流し込み1-3。このゴールで勇気付けられた日本はこの後、早川の右足コントロールショットがGKシャルレスの好守に阻まれても、中島のドリブルや室屋の右足ミドルなど前を向いて攻め続ける。

 そして中村の好守にも支えられて迎えた43分、石毛の右CKをファーサイドの岩波が左足で懸命に折り返すと、クロスバーを弾いた跳ね返りを早川が頭で押し込み、ついに1点差とした。同点への期待が高まる中で攻勢を強めた日本は45分、こぼれ球を拾った石毛が右サイドを突いてラストパス。ゴール前を横切ったボールに高木が飛び込むが、わずかに届かない。最後の望みをかけた3分のロスタイムにも奇跡は起こらず。18年ぶりに8強へ駒を進める快進撃を繰り広げたU-17日本代表の戦いはここで幕を閉じた。

 2年半にわたってチームを率いてきた吉武博文監督は試合後のインタビューで「この2年半成長してきたし、この試合の中でもディフェンスラインが低い位置から高い位置でできるようになった。もう1試合でも、もう2試合でもやらせたかった」と無念の表情。それでも的確なポジション取りと正確な技術を駆使した連動性の高い攻撃や、粘り強い守りで3勝を挙げて世界からの評価を得た。そして彼らが世界舞台で貴重な経験を得たことも間違いない。目標だったファイナリストは将来へ。指揮官は「(2018年、2022年の)ワールドカップや(2016年の)オリンピックで借りを返してくれると思う」とメキシコの地で成長し、戦い抜いた選手たちの次のステージでの活躍に思いを寄せていた。

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