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[女子W杯]なでしこジャパン、120分間の死闘制す!女王撃破で史上初の4強入り!!

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[7.9 女子W杯・準々決勝 日本1-0(延長)ドイツ ボルフスブルク]
 
 なでしこジャパンが歴史的快挙達成!! 女子W杯ドイツ大会は9日、準々決勝の2試合を行い、日本女子代表は3連覇を目指す地元・ドイツ女子代表と対戦。完全アウェーとなった一戦は、0-0のままもつれ込んだ延長後半3分、途中出場のFW丸山桂里奈(ジェフ千葉)が決勝点を決め、日本が1-0で勝利した。過去1分7敗と勝利のなかったFIFAランク2位のドイツを撃破。W杯史上初となる4強入りを成し遂げた。

 日本はグループリーグ3試合と同じ先発メンバーで、システムも同じく4-4-2を採用した。GKは海堀あゆみ(INAC神戸)。DFラインは右から近賀ゆかり(INAC神戸)、岩清水梓(日テレ・ベレーザ)、熊谷紗希(浦和レッズ)、鮫島彩(ボストン・ブレイカーズ)。ダブルボランチを澤穂希(INAC神戸)と阪口夢穂(新潟)が組み、2列目は右に大野忍(INAC神戸)、左に宮間あや(岡山湯郷)。2トップは安藤梢(デュイスブルク)と永里優季(ポツダム)が務めた。

 開始直後の前半4分、3連覇を目指すドイツをアクシデントが襲った。MFメラニー・ベーリンガーの左CKにファーサイドで頭で合わせたMFケルスティン・ガレフレケスが右膝を負傷。交代を余儀なくされる。急きょDFビアンカ・シュミットが出場して右SBに入り、DFリンダ・ブレゾニクが中盤にポジションを上げた。

 それでもドイツは動揺をみせない。前半12分には前半で一番の決定機をつくりだす。PA外右からのFK。MFベーリンガーの蹴りこんだボールは枠を捉えるが、ゴール前にカバーに入っていた熊谷がゴール目前でなんとかクリア。日本はピンチをしのいだ。

 日本のファーストシュートは前半15分。安藤のパスを受けた阪口がPA外から果敢にミドルシュート。これはGKに止められた。同30分には岩清水が前線へ送ったパスを相手DFがクリアミス。こぼれたボールを永里が拾い、PA内右からグラウンダーのシュートを狙ったが、ポスト左へ外れた。

 0-0のまま前半を折り返すと、日本は今大会初めて後半開始と同時に交代のカードを切った。永里に代えて丸山を投入。その後は丸山が前線でパワフルなプレーを見せ、チームを鼓舞する。しかし、得点につなげることはできず、逆に攻め込まれる時間が続いた。

 後半10分には左FKからピンチを招くが、シュートはゴールライン上で近賀がクリア。ぎりぎりのところで耐え続ける日本は後半21分、2人目の交代枠を使い、大野に代えてFW岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)をピッチへ送った。

 岩渕は積極的にドリブル突破を仕掛けようとするが、相手DF2人に挟まれるなど屈強な身体に跳ね返され、思うようにチャンスをつくれない。それでも、ひたむきに攻め続ける攻撃陣に守備陣は応え、ゴールを死守。後半終了間際には怒涛の攻撃を浴びたが、なんとか耐え抜き、試合は0-0のまま15分ハーフの延長戦に突入した。

 互いに攻め込みながら最後のシュート精度を欠いた延長前半を終え、劇的ゴールが生まれたのは延長後半3分だった。相手陣内に入ったところで後方からパスを受けた岩渕が澤の足元に落とし、これを右前方へスルーパス。走りこんだ丸山がドリブルで持ち込み、最後は角度のない位置から右足を振り抜いた。低い弾道のシュートは相手GKの指先を抜け、左のサイドネットへ吸い込まれる。必死に耐え続けてきた日本がついに均衡を破った。

 残り時間はドイツの猛攻にさらされたが、丸山の今大会初ゴールとなった先制点を守りきろうと全員が奮闘。セットプレーやサイドからの攻撃で再三ピンチを迎えるも、GK海堀が好セーブを連発。延長後半11分には最後の交代枠を使い、守備固めに入る。岩渕に代わってMF宇津木瑠美(モンペリエHSC)がピッチへ。試合終了間際にはハイボールの競り合いが続いたが、体格差でまさる相手にも臆することなく立ち向かった。

 そして、歴史的快挙を告げるホイッスル。虎の子の1点を死守した日本が過去8戦未勝利(1分7敗)だったドイツを1-0で破り、史上初のW杯ベスト4進出を果たした。

 試合後のテレビインタビューで佐々木則夫監督は「なでしこの選手は素晴らしいですね。本当に素晴らしい。彼女たちには本当によくやったと言いたい」と満面の笑みで選手たちをねぎらった。新たな歴史の1ページを刻んだなでしこジャパン。それでも澤は「なでしこの歴史を変えられるように頑張りたい」と、早くも次の試合へ気持ちを切り替えていた。

 日本は13日(日本時間14日早朝)の準決勝で、スウェーデン対オーストラリアの勝者と対戦する。同じくベスト4進出を果たした08年の北京五輪では準決勝、3位決定戦と連敗し、メダルを逃す4位に終わった。ここで満足するわけにはいかない。次に目指すは世界大会初のファイナリスト。世界一を目標に掲げるなでしこジャパンの挑戦は、ここからクライマックスを迎える。


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