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[女子W杯]澤の「願いを込めた」アシストから丸山が歴史的決勝弾!!

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[7.9 女子W杯・準々決勝 日本1-0(延長)ドイツ ボルフスブルク]

 すべての力を結集し、選手全員の思いを込めた歴史的なゴールだった。後半から途中出場したFW丸山桂里奈(ジェフ千葉)の決勝弾。延長後半3分、後方からのパスをFW岩渕真奈が落とし、これを拾ったMF澤穂希(INAC神戸)のスルーパスに走りこんだ丸山が右足を振り抜いた。

「私が得点した形になったけど、チームのみんなで取ったゴールです」。過去8戦未勝利(1分7敗)だったドイツをW杯準々決勝という大舞台で打ち破る決勝点は、ドイツの猛攻をしのぎ続け、120分間走り続けた選手全員でつかみ取ったゴールだった。アシストの澤は「願いを込めて、『入れてくれ』と思って……。願いを込めました」と、その思いを打ち明けた。

 W杯連覇中の女王・ドイツとの一戦は厳しいものになった。試合を通じて打たれたシュートは23本。日本の9本に比べ、倍以上のシュートを浴びた。高さとパワーで押し込まれ、セットプレーから何度もピンチを迎えた。それでも全員が気持ちと集中力を切らさず、体を張り、体を投げ出して耐え抜いた。

 試合終了の笛が鳴ると、ピッチ上の選手たちの目にはうれし涙も浮かんだ。これまで一度も勝てなかった相手。大会連覇中の開催国。完全アウェーの中で手にした大金星の喜びは言葉では表せなかった。試合後のテレビインタビューで澤は「信じられないです」と率直な感想を吐露。「みんなで取った点で、みんなで守った120分でした」と、その喜びをかみ締めた。開催国の女王を撃破し、刻んだ歴史の新たな1ページ。勢いに乗ったなでしこジャパンが、このまま世界の頂点へ駆け上がる。

[写真]延長後半3分、FW丸山桂里奈が決勝点を決める

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