鹿島アントラーズのMF小笠原満男が13日のアウェー名古屋戦で、4試合ぶりに先発復帰しそうだ。不振のためスタメンを外れていたが、13日のスポーツニッポンによると、ボランチで出場することが濃厚という。

　今季は地元の岩手が東日本大震災の被害を受け、その支援活動を行うなど多忙な時間を過ごした影響もあったのか、実力通りのプレーができず、6月25日の川崎F戦から先発を外れていた。

　怪我以外で3試合連続の先発落ちは、メッシーナから復帰した2007年8月以降では初。スタメンを外れている間は、コンディションアップに向けて別メニューで調整していた。小笠原は「この1カ月は、ここ数年で一番練習した。先発から外れて試合に出たい、悔しいという気持ちをあらためて感じたし、悪いことばかりではなかった」と話している。

　チームは最近3試合で2分1敗と白星がなく、日本代表DF伊野波雅彦もクロアチアに移籍と、王者奪回に向けて苦しい状態。報道によると、名古屋戦では前節から4人を入れ替える予定。小笠原のほか、FW大迫勇也、MFフェリペ・ガブリエル、DF新井場徹も先発復帰が濃厚という。できる策を尽くして再び常勝軍団となる。