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[女子W杯]ニューヒロイン誕生!!先発抜擢の川澄が2ゴール

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[7.13 女子W杯準決勝 日本3-1スウェーデン フランクフルト]

 なでしこジャパンにニューヒロインが誕生した。今大会初先発に抜擢されたMF川澄奈穂美(INAC神戸)が監督の起用に応える2得点の活躍。チームはスウェーデン女子代表に3-1で勝利し、悲願のメダル獲得&決勝進出を達成した。

 身長は157cmと小柄な川澄が、170cm台の選手がそろう相手陣内を切り裂いた。1点を追う前半19分にMF宮間あや(岡山湯郷)の左クロスを押し込み、同点弾。相手DFに倒されながらも奪ったゴールに、決まった瞬間はすぐには気がつかなかったというが、「仲間が駆け寄ってきてくれて、入ったんだなという感じ」と、一瞬遅れて喜んだ。

 そして後半19分には圧巻のロングシュート。相手GKの弾いたボールをゴールまで約30mの距離からループシュートで狙うと、鮮やかな軌道を描いたボールはゴールネットへ吸い込まれた。

 今回のW杯が、五輪も含めて自身初めての世界大会だった。それでも、準決勝の大舞台で初先発に抜擢されると、臆することなく2得点の大活躍。ドイツ出発前には「自分(の売り)は運動量とかゴールに向かう積極性。そういったところは大柄の選手は苦手とするところ。どんどん出していきたいです」と意気込んでいたが、まさに有言実行だ。起用がハマった佐々木則夫監督も「初めてのスタメンの川澄が決めて、本当によくやってくれた」と笑みをこぼした。

 とにかく大舞台に強い。今年の元日に行われた全日本女子選手権決勝でも決勝点を決め、INAC神戸を日本一に導いた。そして所属先での活躍が認められ、W杯メンバーに初選出。メンバー発表記者会見では地球儀をデザインしたピアスを右耳に付け、「ずっと付けているやつで、これで世界を意識していました」と明かしていた。大事な場面で確実に結果を残し、チャンスをつかんできた。

 決勝ではFIFAランク1位のアメリカと対戦する。「自分ができることを精いっぱいやって、なでしこが世界一になるためにチームに貢献したい」と意気込んだ川澄だが、今回の活躍で決勝の舞台で先発起用される可能性も高まったはず。華麗に現れたニューヒロインが、なでしこジャパンを世界の頂点へ導く。

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