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前節快勝の流れを生かせず…鹿島は14位に後退

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[7.23 J1第6節 柏2-1鹿島 国立]

 快勝した前節からの流れを継続することはできなかった。鹿島アントラーズは1-2の敗戦で今季7敗目。消化試合が2試合少ないとはいえ、順位も降格圏の16位・甲府と勝ち点2差の14位にまで後退した。

 DF岩政大樹が「全体的には悪くない試合だったと思う」と振り返ったとおり、立ち上がりは出足の速さやセカンドボールへの反応などで柏を上回り、試合の主導権を握った。前半のシュート数は7対2。しかし、スコアは0-1とリードを許して折り返した。後半12分に得意のセットプレーからFW田代有三のゴールで追い付いたが、あとが続かず。徐々に攻勢を強める柏に押し込まれ、同35分に決勝点を許した。

 前節は仙台に3-0で快勝した。攻撃陣は開幕戦以来となる1試合3得点を挙げ、守備陣も無失点。攻守がかみ合い、浮上へのきっかけをつかんだかに思われたが、勢いは続かなかった。

 田代は「勝ち点3を取らないと意味がないし、チャンスで決めていれば勝てた試合。FWがしっかり役割を果たして、その分、守備の人にも頑張ってもらう。そういういい関係ができたり、できなかったりというのを繰り返している」と唇をかんだ。「こないだはいい試合をしたのに、今日は間延びした。こないだみたいにコンパクトにやりたかったけど、最近は相手に合わせてしまうことが多い」。07年から09年まで3連覇を成し遂げた“元王者”の苦悩は尽きない。

(取材・文 西山紘平)

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