[クラブユース選手権]混戦のグループF、札幌U-18と愛媛ユースが並んで最終節へ
adidas CUP 2011 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は24日に第2日を行い、連覇を狙う東京ヴェルディユースのほか、ガンバ大阪ユース、ヴィッセル神戸U-18が2連勝を果たし、決勝トーナメント進出に王手をかけた。逆に、ベガルタ仙台ユース、サガン鳥栖U-18、アビスパ福岡U-18、松本山雅FC U-18、モンテディオ山形ユースは2日間で勝点を挙げることができず、1次ラウンド敗退が決定した(全試合のスコア、得点者は記事の最下部に記載)。大会第3日の26日に全グループで1位、2位の直接対決が行われるため、最後まで決勝トーナメント進出チームが分からない混戦模様となっている。
A組は、浦和レッズユースが首位に立った。FW堀田稜の2得点などで仙台に4-0と圧勝。得失点差をプラス4とし勝ち点4で並ぶジュビロ磐田U-18(得失点差プラス1)を一歩リードした。磐田とスコアレスで引き分けた大宮アルディージャユースが勝点2で追う。B組は、G大阪が鳥栖を2-1で下して首位に立った。名古屋グランパスU18は、三菱養和SCユースと0-0で引き分け、勝点1を積み上げた。第3戦のG大阪との直接対決で首位奪回を狙う。
C組は広島が福岡に逆転勝利を収めた。0-1で前半を折り返したが、後半に3点を奪い、3-1で試合をひっくり返した。2位につけたのは、セレッソ大阪U-18とスコアレスで引き分けた鹿島アントラーズユース。第3日は広島と対戦する。D組は、神戸がU-17W杯日本代表DF岩波拓也の直接FKによる決勝点で横浜FCユースを1-0で下して連勝した。川崎フロンターレU-18はFW相馬健一朗の2得点などで松本山雅に7-0で快勝し、2位につけた。
E組は、東京Vが前半終了間際に退場者を出した山形を相手に5-0で大勝。柏レイソルU-18は、前半に2点を奪ったが、後半は初戦に負けて後がない京都サンガF.C.U-18の粘りにあい、2-2で引き分けた。F組は、コンサドーレ札幌U-18がU-18日本代表FW榊翔太のゴールでFC東京U-18に勝利。愛媛FCユースは、1-0でアルビレックス新潟ユースを下した(写真)。
近年、着実に実力をつけている愛媛は成績を1勝1分とし、第3日の札幌戦に自力での1次ラウンド突破の可能性をつなげた。愛媛は前半15分にU-18日本代表FW近藤貫太のゴールで先制。前半終了間際には新潟にPKを与えてしまったが、主将のGK山本哲也がファインセーブでチームを救った。後半はリトリートしながら新潟の攻撃を跳ね返し、カウンター攻撃で相手よりも多くのシュートチャンスを作り出し、1-0で逃げ切った。主力ボランチの黒瀬義隆が、大会直前に負傷して不在。石丸清隆監督は「台所事情が厳しく、全国大会は初出場の選手もいる。その中で勝つことで良い経験になる。初日はプレーに気持ちが入っていなくて試合の入りが悪かったが、今日は変化が見られた。早いうちに点を取れたので、後半は守備ブロックを作って戦った。今までは点を取ってもイケイケだったけど、1-0での戦い方ができた」と健闘を見せているチームに及第点を与えた。26日に行われる第3戦で札幌に勝てば、ベスト8進出が決まる。指揮官は「先のことを考えられるチームじゃない。一人ひとりがメンタルでもフィジカルでもプラスアルファを出して、ベストを尽くすだけ」と、決戦に向けて挑戦者の立場を強調した。
■1次ラウンド第2日の全試合結果
<グループA>
磐田U-18 0-0大宮ユース
浦和ユース4-0仙台ユース
[浦]堀田稜2(21分、42分)、繁田秀斗(76分)、岸伯富実(80分+5)
<グループB>
名古屋U18 0-0三菱養和SCユース
G大阪ユース2-1鳥栖U-18
[G]岡本大地(14分)、出岡大輝(25分)
[鳥]堀西謙太(34分)
<グループC>
広島ユース3-1福岡U-18
[広]越智大和(54分)、森保圭悟(77分)、平田惇(79分)
[福]三苫元太(10分)
鹿島ユース0-0C大阪U-18
<グループD>
川崎F U-18 7-0松本山雅FC U-18
[川]伊藤大夢(18分)、相馬健一朗2(21分、50分)、平敷兼(26分)、小口大貴(53分)、三好康児(70分)、吉田直矢(78分)
神戸U-181-0横浜FCユース
[神]岩波拓也(71分)
<グループE>
柏U-18 2-2京都U-18
[柏]荒木大吾(36分)、平久将土(39分)
[京]高橋祐治(77分)、知念雄太朗(80分+2)
東京Vユース5-0山形ユース
[東]高橋愛斗(40分+3)、南秀仁(47分)、杉本竜士(67分=PK)、前田直輝(79分)、菅嶋弘希(80分)
<グループF>
新潟ユース0-1愛媛FCユース
[愛]近藤貫太(15分)
F東京U-18 0-1札幌U-18
[札]榊翔太(18分)
(取材・文 平野貴也)
▼関連リンク
第35回日本クラブユース選手権(U-18)大会
A組は、浦和レッズユースが首位に立った。FW堀田稜の2得点などで仙台に4-0と圧勝。得失点差をプラス4とし勝ち点4で並ぶジュビロ磐田U-18(得失点差プラス1)を一歩リードした。磐田とスコアレスで引き分けた大宮アルディージャユースが勝点2で追う。B組は、G大阪が鳥栖を2-1で下して首位に立った。名古屋グランパスU18は、三菱養和SCユースと0-0で引き分け、勝点1を積み上げた。第3戦のG大阪との直接対決で首位奪回を狙う。
C組は広島が福岡に逆転勝利を収めた。0-1で前半を折り返したが、後半に3点を奪い、3-1で試合をひっくり返した。2位につけたのは、セレッソ大阪U-18とスコアレスで引き分けた鹿島アントラーズユース。第3日は広島と対戦する。D組は、神戸がU-17W杯日本代表DF岩波拓也の直接FKによる決勝点で横浜FCユースを1-0で下して連勝した。川崎フロンターレU-18はFW相馬健一朗の2得点などで松本山雅に7-0で快勝し、2位につけた。
E組は、東京Vが前半終了間際に退場者を出した山形を相手に5-0で大勝。柏レイソルU-18は、前半に2点を奪ったが、後半は初戦に負けて後がない京都サンガF.C.U-18の粘りにあい、2-2で引き分けた。F組は、コンサドーレ札幌U-18がU-18日本代表FW榊翔太のゴールでFC東京U-18に勝利。愛媛FCユースは、1-0でアルビレックス新潟ユースを下した(写真)。
近年、着実に実力をつけている愛媛は成績を1勝1分とし、第3日の札幌戦に自力での1次ラウンド突破の可能性をつなげた。愛媛は前半15分にU-18日本代表FW近藤貫太のゴールで先制。前半終了間際には新潟にPKを与えてしまったが、主将のGK山本哲也がファインセーブでチームを救った。後半はリトリートしながら新潟の攻撃を跳ね返し、カウンター攻撃で相手よりも多くのシュートチャンスを作り出し、1-0で逃げ切った。主力ボランチの黒瀬義隆が、大会直前に負傷して不在。石丸清隆監督は「台所事情が厳しく、全国大会は初出場の選手もいる。その中で勝つことで良い経験になる。初日はプレーに気持ちが入っていなくて試合の入りが悪かったが、今日は変化が見られた。早いうちに点を取れたので、後半は守備ブロックを作って戦った。今までは点を取ってもイケイケだったけど、1-0での戦い方ができた」と健闘を見せているチームに及第点を与えた。26日に行われる第3戦で札幌に勝てば、ベスト8進出が決まる。指揮官は「先のことを考えられるチームじゃない。一人ひとりがメンタルでもフィジカルでもプラスアルファを出して、ベストを尽くすだけ」と、決戦に向けて挑戦者の立場を強調した。
■1次ラウンド第2日の全試合結果
<グループA>
磐田U-18 0-0大宮ユース
浦和ユース4-0仙台ユース
[浦]堀田稜2(21分、42分)、繁田秀斗(76分)、岸伯富実(80分+5)
<グループB>
名古屋U18 0-0三菱養和SCユース
G大阪ユース2-1鳥栖U-18
[G]岡本大地(14分)、出岡大輝(25分)
[鳥]堀西謙太(34分)
<グループC>
広島ユース3-1福岡U-18
[広]越智大和(54分)、森保圭悟(77分)、平田惇(79分)
[福]三苫元太(10分)
鹿島ユース0-0C大阪U-18
<グループD>
川崎F U-18 7-0松本山雅FC U-18
[川]伊藤大夢(18分)、相馬健一朗2(21分、50分)、平敷兼(26分)、小口大貴(53分)、三好康児(70分)、吉田直矢(78分)
神戸U-181-0横浜FCユース
[神]岩波拓也(71分)
<グループE>
柏U-18 2-2京都U-18
[柏]荒木大吾(36分)、平久将土(39分)
[京]高橋祐治(77分)、知念雄太朗(80分+2)
東京Vユース5-0山形ユース
[東]高橋愛斗(40分+3)、南秀仁(47分)、杉本竜士(67分=PK)、前田直輝(79分)、菅嶋弘希(80分)
<グループF>
新潟ユース0-1愛媛FCユース
[愛]近藤貫太(15分)
F東京U-18 0-1札幌U-18
[札]榊翔太(18分)
(取材・文 平野貴也)
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