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乾が惜別弾もGKのミスから逆転負け…C大阪は乾ラストゲームを飾れず

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[7.31 J1第19節 C大阪1-3鹿島 長居]

 MF乾貴士の惜別弾も勝利には結び付かなかった。セレッソ大阪は前半22分にボーフム移籍の決まった乾が先制点を決めたが、GKキム・ジンヒョンの連続ミスから逆転を許し、1-3の敗戦。今季公式戦5戦5勝だった長居スタジアムで初黒星を喫した。

 試合後に行われた壮行セレモニー。2万8039人の観衆の前で乾は目に涙を浮かべ、言葉に詰まりながら最後の挨拶をした。「たくさんの皆さんに集まってもらって、最高の雰囲気で試合をやらせていただいたのに……。負けてしまい、すみませんでした」。ラストゲームを勝利で飾ることができず、まずは謝罪の言葉を口にした乾だが、「セレッソでの3年間は自分のせいでJ2優勝を逃したり、大事な試合で点を取れなかったり、いろいろあったけど、最高の3年間を過ごさせてもらいました。3年間ありがとうございました」と、選手、スタッフ、サポーターに感謝した。

 試合は乾の鮮やかなミドル弾で幕を開けた。前半22分、MFマルチネスからハーフウェーライン付近でボールを受けた乾が一気にDF2人をかわしてドリブルで突進。PA外から右足を振り抜き、豪快なミドルシュートをゴール左隅に叩き込んだ。

 乾を勝って送り出すべく、このままリードを守りたいC大阪だったが、GKキム・ジンヒョンの不用意なミスから逆転を許してしまった。前半38分、背後にFW田代有三がいたことに気づかず、キャッチしていたボールを足元に置いたところを田代に奪われ、無人のゴールに同点ゴールを決められた。さらに前半ロスタイムにも相手FKからゴール前に飛び出したが、ボールに触れることができず、田代にヘディングシュートを決められた。

 1-2で折り返した後半はボール支配率を高め、反撃に出るが、効果的な崩しの形を見せられない。それでも後半33分、乾の左CKからPA内でMFキム・ボギョンがDF新井場徹に倒され、PKを獲得。同点の絶好機を得たが、PKを蹴ろうとボールをセットする乾に対し、ベンチからキム・ボギョンがキッカーを務めるよう指示が飛ぶ。両手を広げて不満をあらわにする乾をチームメイトが必死になだめる中、キム・ボギョンのキックはGK曽ヶ端準がビッグセーブ。このPK失敗で試合の流れが決まってしまった。後半ロスタイムにはMF小笠原満男に約50mのロングシュートを決められ、1-3で敗れた。

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