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団体初!なでしこジャパンが国民栄誉賞を受賞

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 日本サッカー協会は2日、先月ドイツで行われた女子W杯で初優勝を果たした日本女子代表・なでしこジャパンが、国民栄誉賞を受賞したと発表した。この日午前、日本政府の枝野幸男官房長官が会見で正式に決まったことを発表していた。国民栄誉賞は今回で19例目だが、団体の受賞は初めて。表彰式は18日に首相官邸で行われる。

 枝野官房長官は「最後まであきらめないひたむきな姿勢で国民にさわやかな感動と、東日本大震災などの困難の中で困難に立ち向かう勇気を与えた」と、なでしこジャパンが受賞となった理由を説明した。日本女子はこれまで、北京五輪の4強が世界大会の最高位だったが、今回の女子W杯では下馬評を覆して準々決勝でFIFAランク2位のドイツを延長で下し、また決勝では世界女王のアメリカに2度の先行を許しながら追いつき、PK戦の末に世界一の栄冠をつかんでいた。

 サッカー界では初の受賞で、スポーツ界でも王貞治氏(プロ野球)、山下泰裕氏(柔道)、衣笠祥雄(プロ野球)、千代の富士(大相撲)、高橋尚子(陸上)に次いで6例目の国民栄誉賞となった。最高の栄冠をつかみ、日本を元気にしたなでしこたちに、最高の栄誉がもたらされた。これを受けて日本協会は小倉純二会長、佐々木則夫監督、澤穂希主将のコメントを発表した。

以下、コメント

●小倉純二・財団法人日本サッカー協会会長コメント
「この度、なでしこジャパンが、団体として初めて国民栄誉賞を受賞することになりました。苦しみながらも諦めずひたむきに戦ったことを国として評価していただき、ありがたく思っています。FIFA女子ワールドカップという最高峰の舞台で、世界強豪を相手に懸命に戦う彼女たちの雄姿は、東日本大震災で被災した方々を含め、多くの人々に元気を与えられたのではないかと思っています。国民栄誉賞の受賞は今後の彼女たちの励みになりますし、将来、なでしこジャパンを目指す少女たちの夢をも育むことになると思っています。ありがとうございました」

佐々木則夫なでしこジャパン(日本女子代表)監督コメント
「日本女子代表が30年という歴史のなかで積み上げてきたことが、今回のFIFA女子ワールドカップ優勝につながったと確信しています。ドイツで戦った21名の選手は、素晴らしい結果を出してくれました。あらためて優勝の重みを感じるとともに、選手・スタッフ、チームを支える多くの方々、日本やドイツで応援してくださったすべての方に感謝します。この栄誉ある賞に恥じることなく、来年のオリンピックに向け、なでしこジャパンから勇気を与えられるようなチームづくりをしてまいります」

澤穂希なでしこジャパン(日本女子代表)キャプテンコメント
「国民栄誉賞という名誉な賞をいただいて、びっくりすると同時に大変光栄に思っております。少しずつ日本が元気を取り戻しつつあるなか、私たちがみなさんに希望と活力を与えられたのであれば、大変嬉しいことです。この賞を励みに、次のオリンピック予選、オリンピック本大会でもよい結果を残せるように頑張ります。今後ともなでしこジャパンをはじめ、女子サッカー全体を盛り上げていきたいと思います。応援よろしくお願いします」


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