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助っ人コンビの活躍で柏が首位奪還、レアンドロ「最後まで首位でいたい」

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[8.6 J1第20節 柏2-0横浜FM 柏]

 雰囲気に飲み込まれず、ホームで首位攻防戦を制した。柏レイソルが横浜FMを2-0で下し、4試合ぶりに首位に浮上した。立役者は助っ人コンビだった。前半8分、相手のパスミスをうまく拾って展開。最後はMF兵働昭弘のスルーパスからMFレアンドロ・ドミンゲスが右足を一閃。狙い済ましてゴールネットに突き刺し、先制点を奪った。

「柏の勝利に貢献したいと思っていた。自分のゴールよりも大事なのは柏の勝利。勝てて本当に良かった。アシストもした? みんなのポジショニングが良かったからパスを出せた。チームに貢献できて良かった」

 お立ち台でレアンドロ・ドミンゲスが胸を張った。この日の対戦相手は勝ち点差2で首位の横浜FM。4日に“ミスターマリノス”の元日本代表DF松田直樹さんが死去。横浜FM側はもちろん、柏サポーター席にも『松田直樹の熱き魂を忘れない』の横断幕が掲げられるなど、いつもとは違う雰囲気に包まれたが、柏イレブンはプロとして、勝利に徹した。

 先制点後も、ゴールへの姿勢を強める。得意のパス回しで横浜FMを押し込んだ。1-0で迎えた後半21分には、MF栗澤僚一のパスをゴール中央で受けたレアンドロ・ドミンゲスがPA左のMFジョルジ・ワグネルにスルーパス。これをワグネルが得意の左足で沈めて2-0。「松田さんのためにも……」と闘志むき出しで食らいついてきた横浜FMを突き放した。

 レアンドロは1ゴール1アシストの活躍。ワグネルは1ゴール以外にも精度の高いキックなど攻撃センスを発揮。助っ人コンビが実力通りの活躍を見せ、7月16日以来となる約1カ月ぶり4試合ぶりの首位に導いた。レアンドロは「首位になるために準備してきた。最後まで首位でいたい」と高らかに宣言した。様々な思いを胸に戦っていた横浜FMに完勝したことは、チームにとって大きな自信になる。頂点の座は、今度は誰にも明け渡すつもりはない。

[写真]柏FWレアンドロ

(取材・文 近藤安弘)

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