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練習前に黙とう…遠藤「マツさんの分まで」本田「意志を受け継いで」

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 日本代表は8日、札幌市内に集合し、10日の韓国戦(札幌ド)に向けて合宿を開始した。この日の練習開始前にはピッチ中央で選手、スタッフが輪になり、4日に急逝した元日本代表DFの松田直樹さんに黙とうを捧げた。

 MF遠藤保仁(G大阪)は「このメンバーでは、代表で一緒にやっているのは僕ぐらいかもしれない。(04年の)アジア杯も一緒に戦ったし、同じ仲間として残念です」と沈痛な表情で悼み、「僕らにできるのは、魅力的なサッカーをすること、そしてマツさんの分までしっかり戦うこと。その思いを常に持って、代表でもクラブでもやっていきたい」と力説した。

 かつて一緒にプレーした経験がなくても、日本代表の歴史を築いてきた偉大な先輩に対する思いはみんな一緒だ。FW本田圭佑(CSKAモスクワ)は「自分は深い知り合いではなかったけど」と前置きしたうえで「本当に残念なことだと思うし、まだまだやり遂げたいことがたくさんあったと思う。周りがその意志を受け継いで次に生かせたらと思う。松田さんがやり遂げたかったことを周りがやり遂げることで、松田さんも報われるんじゃないかと思います」と神妙に言った。

 韓国戦では試合前に黙とうを捧げ、選手、スタッフが喪章を付けて試合に臨む予定だ。W杯アジア3次予選前ラストマッチであり、松田さんの“追悼試合”でもある。その相手は宿敵・韓国。本田は「タフな試合になる。90分間、集中して戦わないと勝てない。常に勝ちにこだわっているし、今回は内容も求められている」と、心に秘めた強い決意をのぞかせていた。

[写真]合宿初日。練習前には選手、スタッフで黙とうを捧げた

(取材・文 西山紘平)

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