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[MOM151]専修大MF長澤和輝(2年)_関東得点ランク首位の実力示す2発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8・13 天皇杯東京都予選準決勝 横河武蔵野FC0-6専修大 西が丘]

 関東大学リーグ1部で得点ランキング首位タイの実力派アタッカーが2発でJFL勢の強豪を沈めた。まずは0-0の前半22分、専修大のMF長澤和輝(2年=八千代高)はMF町田也真人(3年=埼玉栄高)のラストパスで抜け出すと、PA正面から一気に縦へ仕掛けて右足シュートをゴール右隅へ押し込む。ボールを支配し、試合の主導権を握りながらも相手GK飯塚渉(前・流通経済大)のビッグセーブの前になかなか先制点を奪えなかったチームを勢いづけると、40分にはゴール正面やや左寄りの位置からの右足FKをグラウンダーでゴール左隅へねじ込む。ジャンプした相手の壁の下を射抜く技ありの一撃。6月には1、2年生主体だった全日本大学選抜でイタリア遠征も経験している長澤が、その攻撃力でチームを決勝へ導いた。

 一瞬の加速とトリッキーな一面も持つドリブルでPA内でもDFを振り切る注目の逸材。八千代高時代の09年度には主将として全国高校選手権に出場し、大会優秀選手にも選出されている。その実力派は大学1年から強豪・専大で出場機会を得て、2年目の今季は関東大学リーグ1部で出場7試合ながらも6ゴールを挙げて得点ランキング首位タイと、ディフェンスのレベルの高い関東1部でもしっかりと結果を残している。この日もサイド、中央問わずドリブルで相手守備網に穴を開け、その正確な技術でパスワークを加速させた。そして試合を決める2発。源平貴久監督は「ボールのないところでの動き、もうちょっとオフ・ザ・ボールを高めないと上のレベルでは評価されない」と厳しいが、それでも「モノは“持っている”と思います」と期待していた。

 勝利へのどん欲な姿勢もウリのMF。東京都予選を突破し、天皇杯本戦でJクラブ相手にその評価を高められるか注目が集まる。

(取材・文 吉田太郎)

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