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ボランチ&CBで奮闘も…U-22代表・扇原がほろ苦デビュー

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[8.17 J1第9節 鹿島2-1C大阪 カシマ]

 “二刀流”をアピールもほろ苦デビューとなった。セレッソ大阪のU-22日本代表MF扇原貴宏がプロ公式戦初出場初先発。右膝痛で欠場したMFマルチネスに代わってボランチで先発すると、前半38分にDF茂庭照幸が退場してからはCBに下がるなど2つのポジションで奮闘したが、1-2の逆転負けを喫した。

「デビューだけど、2年目だし、緊張とか言ってられない」。立ち上がりから押し込まれる展開ながら守備で体を張り、左足で正確なサイドチェンジを見せるなどボランチとして持ち味を発揮。ところが、前半38分に茂庭が退場し、数的不利に立たされると、さらに鹿島の攻勢にさらされた。

 後半7分にカウンターから先制したが、その後2失点。「途中からCBに入って、どちらもできることを証明したかったけど、2失点して悔しい。つなぐところと、前でシンプルにプレーするところがハッキリしなかった。つなぐのが中途半端になってボールの失い方も悪かった」と唇をかんだ。

 U-22日本代表として10日のエジプト戦に途中出場するなど、これまでも年代別の代表に招集されてきたが、C大阪の一員として公式戦のピッチに立ったのは初めて。デビュー戦は悔しい結果になったが、「やっとスタートラインに立った感じ。これからが勝負だと思うし、これからも試合に絡んで、チームの勝利に貢献できるようになりたい」と、あらためて決意を口にする。

 ボランチ、CBの両方をこなす184cmの19歳。「ポジションにこだわりはない。どっちも高いレベルでできれば、チームとしても使いやすい。今日みたいに退場者が出ても、交代なしでできるし、どちらでももっと高いレベルでプレーできるようになりたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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