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柏が傷害事件当事者の2団体を処分、「太陽工務店」は解散へ

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 柏レイソルは19日、今月16日に等々力競技場で行われた川崎F戦で発生したクラブサポーター同士の傷害事件の容疑者としてサポーター1名が逮捕された件について、係わるサポーター及びサポーター団体の処分を発表した。なお、逮捕された1名は8月15日に罰金30万円の略式命令処分を受けている。

 クラブは今回の司法処分を受け、事件が13日のホーム・広島戦で発生したレイソルサポーター同士のトラブルに端を発したものであることを踏まえ、当事者として2団体4名にJリーグ規定などに基づき、処分を申し渡した。処分を伝えられた際、該当する応援団体「太陽工務店」のリーダーからは「グループを解散する」という旨の申し出があったという。今後は御手洗尚樹代表取締役社長を含め、クラブスタッフについても責任問題として処分を行う。

クラブ発表の処分内容及びコメントは以下の通り

▽処分内容
【1】応援グループ名「太陽工務店」
[1]:「太陽工務店」に対して、グループの無期限活動停止
[2]:「太陽工務店」リーダー Aの無期限入場禁止
[3]:「太陽工務店」サブリーダー Bの無期限入場禁止
[4]:「太陽工務店」幹部 Cの無期限入場禁止

【2】応援グループ名「バースト」
[5]:「バースト」に対して、グループの無期限活動停止
[6]:「バースト」メンバー Dの入場禁止8試合

「今回の件では、当クラブへは非常にたくさんの方からご意見をいただきました。ご意見の多くは、『クラブ主導で安全なスタジアムを取り戻して欲しい』という切実な願いでした。Jリーグだけでなく全てのスポーツにおいて、試合会場内外で暴力行為が行われるなどというのはあってはならないことです。 そして、その他の行き過ぎた応援についてもこれまで処分を下してこなかったことを大いに反省しています。

 本件を踏まえ、当クラブは『試合運営管理規定』『観戦ルール』の改定を行います。『太鼓』以外の鳴り物は持ち込みおよび使用を禁止とし、サイレンを鳴らしての入場などを禁止します。それ以外にも相手のコーナーキック時に走りこんでの威嚇や、裸(パンツ・ふんどし姿など)での応援、また、応援中に水をまく行為など、特定のサポーターグループによる特殊な応援や活動全般を禁止します。応援とは、ゲームを楽しむ人たちを高揚させるものであって、萎縮させるものであってはならない、一部集団の自己満足の場所であってはならないと考えます。今後はこれらに類する行為があった場合は、厳正に対応させていただく所存です。

 なお、今回、サポーターグループに処分を実施しましたが、私を含めてクラブスタッフについても、結果的にこのような事案を生じさせた責任として処分を行いたいと思います。処分内容については決定しだい皆様にお知らせします。

 頂いたご意見の中には『レイソルの応援は、サポーターと選手の距離が近いので、見ていて本当に心が温まります』というものも少なからずございました。先日の大津祐樹選手の送別セレモニーでの感動的な場面など、レイソルはサポーターと選手の一体感はどこにも負けるものではないと思います。

 来シーズンにはスタジアムの改修工事も完了し、新・日立柏サッカー場が誕生します。一体感というすばらしい伝統を大切にしながら、ゴール裏がお年寄りも小さな子供も一緒になって応援できるような場所となるように、今後もサポーターの皆さんと一緒により良いスタジアム環境を作り、皆様からの信頼回復に努めてまいる所存です。

 重ねてお詫びを申し上げますとともに、今後へのご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。

平成23年8月20日
株式会社 日立柏レイソル
代表取締役社長 御手洗尚樹

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