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[SBSカップ]「U-18代表の主力に近い位置にいる」実力認められたU-17W杯8強組

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[8・21 SBSカップ国際ユースサッカー U-18日本代表1-2静岡ユース エコパ]

 U-17W杯で8強へ進出したU-17世代の選手たちが、初めてU-18日本代表に加わったSBS杯。この日は逆転負けを喫したものの右SB川口尚紀(アルビレックス新潟ユース)が右サイドを力強い突破で駆け抜け、MF深井一希(コンサドーレ札幌U-18)がボールを保持しつつ、相手の攻撃を封鎖した。またCB植田直通(大津高)も絶対的に自信を持つ空中戦の強さでアピール。オーストラリア戦で負った負傷の影響で欠場したものの、CB岩波拓也(ヴィッセル神戸U-18)は守備センスの高さを見せて連勝に貢献し、GK中村航輔(柏レイソルU-18)も落ち着いたセーブでオーストラリアを完封とそれぞれがU-18代表に食い込む可能性を見せて大会を終えた。

 吉田靖監督はU-17W杯メンバーについて「やっぱりいい。主力に近い位置にいる」と高評価。また指揮官は「(U-17代表の)吉武監督と情報交換している。(U-17は)我々の戦いとダブっているところがある。選手によって違う部分もあるけれど共通項の戦術。非常に似通っている」と話すだけに、U-17代表組にとっても入り易い環境にあったようだ。U-17W杯メンバーで22日からのカタール遠征に参加するのは川口と岩波だけ。だが、吉田監督がU-18日本代表から決勝ゴールを決めた静岡ユースMF石毛秀樹(清水エスパルスユース)について「(代表の)大枠に入っている」と説明するなど、これからU-18代表をU-17W杯組が占める割合が増える可能性は十分にありそうだ。

 川口はU-18代表の戦い方について「ロングボールが多かったり、前だったらつなぐところを縦に速く攻めたりというのはある。でもやることは前の代表(U-17代表)と一緒」。ボールをつなぎながら相手を走らせて、隙あればスピードを上げて一気にゴールを奪う。その中で自分たちが世界で経験してきた強みを加えるつもりだ。「1コ下の学年とか関係ない。誰にも負けないようにしたい。自分は攻撃的な選手。攻撃の部分で力になりたい」と川口。まだ互いに遠慮した感があるというU-18世代とU-17世代だが、これから完璧に融合して3大会ぶりにU-20W杯へ出場するチームになる。

[写真]攻守に奮闘したU-18代表SB川口(左)
(取材・文 吉田太郎)

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