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[ユニバ]日本が金メダル獲得!!河本&山村弾で05年大会以来の世界一

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 日本が世界一の座に輝く!! 「学生スポーツの祭典」第26回ユニバーシアード競技大会男子サッカー競技の決勝が22日に中国・深センで行われ、日本代表がイギリス代表にMF河本明人(流通経済大3年=流通経済大柏高)とU-22日本代表のMF山村和也(流通経済大4年=国見高)のゴールで2-0で勝利した。05年イズミル大会以来の5度目の優勝を飾り、悲願の金メダル獲得となった。

 日本は準決勝のロシア戦(4-1)と同様に4-2-3-1システムを採用。GKはU-22代表の増田卓也(流通経済大4年=広島皆実高)、DFラインは右から櫻内渚(関西大4年=作陽高)、山村、林堂眞(駒澤大4年=習志野高)、丸山祐市(明治大4年=國學院久我山高)。これまでCBを務めていた丸山が持ち前の左足キックの精度の高さを買われて、左SBに入った。ダブルボランチは谷口彰悟(筑波大2年=大津高)と宮阪政樹(明治大4年=F東京U-18)、2列目は右から椎名伸志(流通経済大2年=青森山田高)、六平光成(中央大3年=前橋育英高)、河井陽介(慶應義塾大4年=藤枝東高)。1トップを2戦連続ゴール中の河本が務めた。なお、U-22代表のDF比嘉祐介(流通経済大4年=流通経済大柏高)はグループリーグ第2戦カナダ戦(6-1)で負傷した影響で、これまでの試合同様にメンバーを外れた。

 グループリーグでの対戦時は1-0で日本が勝利していたが、当時のイギリスは主力を一部温存していたため、気の抜けない一戦となった。立ち上がり、カウンターを中心として攻撃で攻め込んでくるイギリスに対して、日本は細やかなパスワークで攻撃を展開。中盤から前線で各選手がポジションを変えながら、波状攻撃で仕掛けていく。

 すると前半28分、宮阪の横パスを敵陣内右で受けた六平が前線へ絶妙な浮き球を送る。このボールに抜け出した河本がPA内右からヘディングシュート。飛び出していた相手GKの頭上を抜く形でシュートが決まり、河本の3戦連続ゴールで先制に成功した。前半を1-0で折り返す。

 後半13分にはPA手前左でボールキープした河井がPA内へスルーパス。オーバーラップして走り込んだ丸山が倒されてPKを獲得。これを山村が冷静にゴール左隅へ決めて、2点差にリードを広げた。

 その後も河本のミドルシュートがポストを叩き、丸山の直接FKがクロスバーを叩くなど、再三チャンスを演出。サイドから押し込まれてピンチを迎えるも、守護神・増田が冷静にストップ。日本は終盤に立て続けに交代カードを切り、後半38分には椎名に代えて、FW赤崎秀平(筑波大2年=佐賀東高)をピッチへ送る。直後に宮阪が持ち前の視野の広さを活かして、大きく逆サイドへパスを振ると、右サイドに抜け出した赤崎がドリブルで持ち込み、ミドルシュート。惜しくもポスト左へ外れた。

 前半43分には河井に代えて、湯澤洋介(駒澤大3年=矢板中央高)を投入。湯澤が果敢なドリブル突破でPA手前右でFKを獲得した。しかしこれはゴールにはつながらない。終了間際には河本に代えて、FW瀬沼優司(筑波大3年=桐光学園高)。六平に代えて、MF八反田康平(筑波大4年=鹿児島中央高)と立て続けに筑波大勢を投入。そのまま逃げ切った日本が2-0の完封勝利で世界一に輝いた。

 試合後に行われた表彰式で日本はフェアプレー賞を受賞。また、準々決勝からの3試合で大会通算4得点を決めた河本が大会MVPを獲得した。同代表は24日に凱旋帰国する予定となっている。

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