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日本vs北朝鮮 公式練習後の梁勇基、安英学ら北朝鮮代表選手コメント

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 2日のW杯アジア3次予選で日本代表と対戦する北朝鮮代表は1日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行った。練習後には公式会見が行われ、ユン・ジョンス監督と主将のDFリ・グァンチョン(4.25)が出席した。
以下、練習後の監督、選手コメント

●MF安英学(柏)
―W杯予選、日本との初戦ですが、心境は?
「日本代表と試合ができるのは、自分たちにとっては特別なことですし、たくさんの方が見に来てくれると思います。同胞だけでなく、日本で応援してくれている方々もいるので、いい試合ができるようにしたいです」
―サッカーが“つなぐサッカー”に変わっているそうだが、安選手の役割は変わった?
「システムがちょっと変わっているので、変化はあります。でも大きな違いはないですね」
―05年2月のW杯予選で日本と埼玉スタジアムで対戦したときはいろんな面で騒がれたが、今回はどう?
「みんなもう慣れてると思います。日本とは東アジア選手権でもやりましたし、そんなに怖いチームではないと分かってくれたと思う。サッカーの試合ということでみなさん注目してくれているので、試合に集中できます。選手も6年前とは違って、リラックした中で練習ができたので、安心しました。いい試合ができると思う」
―ベテランになって、チームをまとめる役割も出てきました。
「いま最年長なので、監督もそういう部分で期待してくれている部分もある。チームが苦しいときに、集中が切れないようにしたり、踏ん張れるようにしていきたいです」
―日本の分析は?
「みんなビデオとかも見ている。韓国戦のプレーも見た。みんな把握しています」
―世代交代はどれくらい進んだ?
「半分くらいは代わってますね」
―鄭大世選手はどうですか? ドイツに行って変わった部分は?
「チーム内での立場というか、年齢も上の方に来た。経験もあるし、在日の後輩も入ってきましたし、お兄さんになったなという感じです(笑)。みんなを引っ張っていけるようにコミュニケーションを取っているし、プレーも非常に落ち着いている。チームにとってプラスになります」

●MF梁勇基(仙台)
―アジア杯との違いは?
「あのときはチームが変わりたてで、選手の戦術理解も浅かった。今はやろうとしているサッカーをみんな理解しているし、チームとして戦いやすくなっている」
―日本はハーフナー・マイクが追加招集されたが?
「あの高さは脅威だし、相手をゴールから遠ざけるように、ラインはずるずる下げたくない」
―日本は本田、憲剛が抜けた。
「代わりに入る選手はチャンスだと思ってやるだろうし、戦力的に落ちるとは思わない。こっちは全員でやるだけ」
―トップ下には香川か柏木が入る可能性が高いが?
「両方、真ん中でやり慣れていると思うし、両方に注意が必要。チームとしてしっかり抑えられるようにしたい」

●DFリ・グァンチョン(4.25)
「日本はアジアで非常に強いチーム。しかしそれで怖じ気づくことなく、3次予選ではチーム一丸となって精神力で圧倒したい。必ず勝って帰る」
―日本選手は欧州でやることを望むが、北朝鮮の選手はどうか?
「欧州のレベルの高いサッカーを学びたいという選手も多いが、戻ってきたときに国内組と息が合わなかったりすることもあるので、今の時点では国内でプレーする方がいいと思っている」

ユン・ジョンス監督
「明日の試合は非常に難しい戦いになると思っている。日本は強い。しかし我々は精神的、肉体的に日本を圧倒したい」
―欧州やJリーグなど海外でプレーする選手が増えていることで効果はあるか?
「もちろん欧州やJリーグに進出してプレーすることで、良い影響はあるが、国内リーグの選手も頑張っている。ただ、海外組は肉体的、精神的にさらに高めて、チームに良い影響を与えている」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子、近藤安弘)

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